台風の襲来に備えてガソリンスタンドが行うべき3つの告知

インターネットの活用

 各地に甚大な被害をもたらした今回の台風19号ですが、台風の襲来に備えてガソリンを求める長蛇の列が各地のガソリンスタンドで発生しました。そして、台風上陸の前日には、その行列はピークに達しました。

 なぜガソリンスタンドに行列ができたのか。災害が発生した場合、車は以下の機能を果たすことが可能だからです。

 ①自宅や避難所が使えない時に、生活空間を確保できる
 ②暑さ、寒さを凌ぐことができる
 ③安全な場所への移動や買い出し時の交通手段として使える

 ごくごく当然のことですが、上記①はエンジンがかからなくても車さえあればいいことになります。ですが、上記②③の機能を得るには、エンジンがかからなければならないので、ガソリン・軽油といった燃料が必要です。さらに③の機能を得るためには、エンジンがかかるだけではなく、走行出来ることが必要です。

 これを踏まえ、台風の襲来が分かったら、それに備えてガソリンスタンドは以下の告知をしておく必要があります。

台風の襲来に備えてガソリンスタンドが行うべき告知1:ガソリンの在庫

 まずは、顧客に無駄足を踏ませないことです。台風の襲来日が近づくと給油客が殺到してきますが、ここで品切れのリスクが発生します。品切れであることを知らずに来店した顧客は、同店に来るまでに無駄なガソリンを消費してしまいます。

 そこで、インターネットを活用してガソリンや軽油の在庫を告知することをお勧めします。現時点で、ハイオクガソリン、レギュラーガソリン、軽油はどの程度在庫があり、1台で20リットルの給油をすると仮定した場合、あと〇台で品切れになります、といった趣旨の告知です。

 また、タンクローリーの到着時刻が分かったら、その旨も告知しておき、〇時以降、どの程度の入荷が予定されていて、1台で20リットルの給油をすると仮定した場合、〇台への給油が可能です、といった内容の告知です。

 そのためには、日々TwitterなりFacebookといったSNSで情報発信をしておき、情報発信力に優れたガソリンスタンドというレッテルを張っていただくことが重要です。以下のコラムを参考にしてください。
 千葉のガソリンスタンドがTwitterを使うべき3つの理由

台風の襲来に備えてガソリンスタンドが行うべき告知2:タイヤの劣化状況を点検する必要性

 タイヤはゴム製品です。このタイヤが道路上に落ちている釘やガラスの破片を踏んだとします。新しいタイヤはゴムが柔らかいので、踏んだ釘やガラスの破片を弾き飛ばすことができますが、古いタイヤはゴムが固くなっているので、刺さりやすくなります。

 台風は雨を伴い、雨は路面を濡らします。道路はアスファルトで舗装されていても車が何度も通行するうちにタイヤの通過した跡の「わだち」ができています。雨の日はこの「わだち」に雨が路肩の釘やガラスの破片を流し込みます。

 これを古いタイヤが踏んでしまうとパンクの原因となります。よって、台風の襲来に備えて、タイヤのひび割れなど劣化が進んでいないか点検することが必要です。いざ買い出しに行く、いざ避難するといった時の移動中にタイヤがパンクして立ち往生してしまったら目も当てられません。

台風の襲来に備えてガソリンスタンドが行うべき告知3:ワイパーゴムの劣化状況を点検する必要性

 車は前方が見えてこそ、運転することが可能となります。そういった意味では、雨を伴う台風の日にワイパーが動かないのは致命的です。ただし、今の車はそのようなケースは考えにくく、それよりも長年点検をせずに放置した結果、ワイパーのゴムが劣化してしまい、ワイパーは動くけれども、ガラスの水が切れず、視界が確保できないことは十分に考えられます。

 タイヤにしてもワイパーにしても、ゴム製品なので劣化により本来の機能を果たすことが出来なくなることは仕方ないことです。よって、予め点検をしておき、その機能を確保しておくことが必要です。

 今回のコラムでは、台風の襲来に備えてガソリンスタンドが行うべき告知として、1.ガソリンの在庫、2.タイヤの劣化状況を点検する必要性、3.ワイパーゴムの劣化状況を点検する必要性、を挙げました。

 タイヤやワイパーの点検を告知すると、売込みと捉えられる可能性もあります。よって、売り急がないことです。今日の糧ではなく、明日の糧を得るために今日の販売活動があると捉え、地道な告知活動を行い続けるガソリンスタンドが最終的に生き残るのではないでしょうか。

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