売れるアパレル販売員3つの特徴

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 新型コロナウイルスの影響でアパレル業界は深刻な打撃を受けています。そんな中「これは売れるだろう」というアパレル販売員の対応に接する機会がありました。今回のコラムでは、その事例をご紹介しながら、売れるアパレル販売員3つの特徴を見ていきたいと思います。

1.売れるアパレル販売員3つの特徴

(1)情報共有をしている

 先日、何度か足を運んだことのあるアパレルショップでスーツを購入しました。後日、ワイシャツが必要となり、やはり同店にうかがったところ、店舗スタッフが私のことを覚えており、先日購入したスーツのことを色々尋ねてきました。

 特筆するべきは、この色々尋ねてきたスタッフは、前回接客に当たったスタッフではないということです。前回接客したスタッフが、自分のことを覚えていてくれるだけでも好感度は上がりますが、顧客の購買履歴を店内で情報共有した上で、接客に当たっていないスタッフがその情報をもとにした接客をするのは、さらに好感度が上がります。

 そして、その接客にはさらなる好感度向上の秘訣が隠されていました。

(2)顧客を名前で呼ぶ

 そのスタッフは頻繁に私の名前を発言に盛り込みます。前回、クレジットカードで購入した際に、伝票にサインをしたことから名前を把握したのだと思います。

 心理学者のコリン・チェリー氏が実証実験のもとに提唱したカクテルパーティ効果というものがあります。これは、騒々しいパーティ会場のなかでも、自分の興味がある会話や、自分の名前などは、聞き取りやすいというものです。自分に都合のよい発言だけが伝達されやすいということなのですが、なかでも自分の名前には意識が鋭く反応していることを立証した実験でもあります。

 人間は名前を呼ばれると自分に関心が寄せられ、認められた気がして好感度が上がるものです。私に接客したスタッフは、この効果を存分に発揮していました。

 そして、この店舗スタッフはダメ押しをするのです。

(3)ひと手間かける

 その日の私は、購入したワイシャツを持ってそのまま出張先へ向かい、翌日にそのワイシャツを着用する必要がありました。そこで畳みじわを取っていただくべく、アイロンがけをお願いしたところ、快く応じていただきました。ただし、多少時間はかかるようです。

 仕事が立て込んでいた私は、アイロンをかけていただく時間を利用して、近隣の喫茶店でパソコン作業をしていたい旨をお伝えしたところ、その喫茶店にアイロンをかけたワイシャツを届けてくれるというお申し出を受けました。

 おかげで私は仕事も進み、アイロンのかかったワイシャツを持って、出張先に移動することもできたわけですが、出張先のホテルで包装を解かれたワイシャツの写真が以下となります。

 包装されたワイシャツには「お疲れ様です。今日もがんばって下さい!!」というメモ書きが添えられていました。単に包装するだけでなく、このようなひと手間をかけた気遣いがあると、やはり好感度は向上します。

 今回のコラムでは、売れるアパレル販売員3つの特徴として、(1)情報共有をしている、(2)顧客を名前で呼ぶ、(3)ひと手間かける、を挙げました。アパレルショップでなくても活用できる方法ですので、販売に携わる方には、是非活用していただきたいと思います。

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