小規模事業者持続化補助金で広告宣伝力を強化した美容室の事例①

小規模事業者持続化補助金

 内容をグルーピングすること、全体像を把握すること、メニューごとの実績をまとめることにより、小規模事業者持続化補助金に採択される可能性が高まります。

小規模事業者持続化補助金「美容室」採択のポイント

 小規模事業者持続化補助金に応募して、ホームページ、リーフレット、チラシ、ショップカードの作成費用を調達するために、美容室の経営者が予め記載してきた計画書を採択レベルにブラッシュアップしていったプロセスをご紹介していきます。今回は、下図の赤枠部分、様式2-1<経営計画>内の「1.企業概要」を見ていきます。

伝えたいことをグルーピングする

 同店が当欄に書かれてきた内容に以下の記述がありました。

 「週6日 月・水・木・土・日 9:30~19:30 金12:00~24:00営業 定休日 火・第3月」

 一読しただけでは意味がとりにくい記述ですので、下記へ変えていただきました。

 「週6日営業(火曜日と第3月曜日定休)、営業時間9:30~19:30(金曜日のみ12:00~24:00)」

 これだけで、伝わり方がかなり違ってくるはずです。伝わり方を高めるには、まとめることです。事前に書かれてきた文章は伝えたいことを羅列しただけですが、修正後の文章は、その内容を「営業日」と「営業時間」にまとめています。

 営業日は週6日ということは、定休日が週1日あるということですから、定休日の曜日を示すことで他の曜日を示す必要はなくなります。また、営業時間は金曜日だけ違うので、基本の営業時間と例外の営業時間をセットにして示すことでまとまりよく伝わりやすくなります。

 つまり、伝えたい内容をグルーピングすることは、不要な記述を削ぎ、端的な表現となることから、伝わる力が高まるということになります。

全体像を把握する

 また、次の内容の記述もありました。「中心市街地から離れた緑豊かで静かなロケーションが他の美容室と一線を画しています。」

 冒頭の図表に示したとおり、当計画書には「3.自社や自社が提供する商品・サービスの強み」という欄があります。「他の美容室と一線を画している」ことは、同店の強みですから、「1.企業概要」ではなくそちらの欄に書くべき内容となります。。

 これは、ご自身が作成する計画書の全体像が見えていないが故に起こりうることです。これが見えていると、書くべき場所に書く内容を意識しながら書くことができます。

メニューごとの実績をまとめる

 同店が記載してこられた内容には、さらにメニュー構成として「カット カラー パーマ トリートメント ヘッドスパ」がありました。そこで、それぞれのメニューが年間でいくらの売上・利益があるのか、一覧表を作成していただきました。

 これは、日本商工会議所や全国商工会連合会が公表している下図の記載例に倣ったものです。なお、記載例は以下からダウンロードできます。

日本商工会議所 https://r1.jizokukahojokin.info/index.php/sinsei/

全国商工会連合会 http://www.shokokai.or.jp/jizokuka_r1h/

 メニューごとの売上・利益を把握することにより、自店のメニューのうち支持が厚いもの、薄いものがわかります。このことは、日々現場に立っていると感覚的にわかりますが、実際に数値を用いてまとめるとその感覚が正しいかどうかがチェックできます。

 また、支持が厚いメニューは今後どのようにしてさらに販売を促進させるか、支持が薄いメニューはどう立て直すべきか、あるいはメニューから外すべきかを検討する材料にもなり得ます。

 このようにして、同店は「1.企業概要」をブラッシュアップさせていきました。次回は「2.顧客ニーズと市場の動向」について見ていきます。

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