小規模事業者持続化補助金で広告宣伝力を強化した美容室の事例④

小規模事業者持続化補助金

 「4.経営方針・目標と今後のプラン」においては、見出しを設けること、プランに時間軸を設けること、具体性を持たせること。この3点を意識することにより、小規模事業者持続化補助金に採択される可能性が高まります。

小規模事業者持続化補助金「美容室」採択のポイント

 小規模事業者持続化補助金で、ホームページ、リーフレット、、チラシ、ショップカードの作成費用を調達するために、美容室の経営者が予め記載してきた計画書を採択レベルにブラッシュアップしていったプロセスをご紹介していきます。今回は、下図の赤枠部分、様式2-1<経営計画>内の「4.経営方針・目標と今後のプラン」を見ていきます。

事前に書かれてきた内容を整理する

 同店が事前に書かれてきた内容を整理すると以下となりました。

・外部環境の変化に応じて新たな独自サービスを考える必要がある。
・既存顧客と長期的に向き合った経験と技術をもとに、新規顧客の獲得、既存顧客のリピート率向上と客単価のアップを図る。

【2年間のプラン】
・新メニューの展開
・広告戦略の見直し
・既存顧客に対するサービスの向上
・ホームページ作成

【5年間のプラン】
・新規スタッフの採用
・独立支援
・常に新しいことに挑戦しながら、採用・独立支援のサイクルを固定化する

 このように整理できましたので、これらの内容をブラッシュアップしていきます。

見出しを設ける

 当欄は「経営方針・目標と今後のプラン」を書く欄ですが、最初はそのテーマで書いていたつもりであっても、気がつくとテーマから逸れていることは多々あります。また、書くべきことが抜けているケースも多々あります。同店経営者は、経営方針と今後のプランは書いていますが、目標が記載されていないようです。対策としては「経営方針」「目標」「今後のプラン」と見出しを設けます。

時間軸を設ける

 同店は「今後のプラン」として、「2年間のプラン」「5年間のプラン」を記載してきました。これは「2年以内にやるべきこと」「5年以内にやるべきこと」と読み替えることができます。そこで、これらを1つにまとめ、以下の表形式にすると伝わりやすくなります。

 ただし、これだけでは効果的な計画とはなりません。

具体性を持たせる

 計画に具体性を持たせることで、実行に繋がりやすくなり、計画が効果を発揮する可能性が高まります。ここでいう具体性は「時期」の具体性と「項目」の具体性です。

 まず「時期」の具体性ですが、例えば「ホームページの作成」とありますが、これを2年間ずっとやるわけではないでしょうから、2年間の中でいつ実施するのかを示します。

 同様に新規スタッフの採用を5年間ずっと行うわけではないでしょうから、5年間の中でいつ実施するのかを示します。

 次に「項目」の具体性ですが、「既存顧客に対するサービスの向上」とは何をすることなのかが不明です。調髪技術の研修に行くのか、予約システムをブラッシュアップするのか、様々なことが「既存顧客に対するサービスの向上」となり得ます。

 このように「項目」は何を行うのかというレベルにまで落とし込まないと行動に移すことが困難となります。

 このようにして「4.経営方針・目標と今後のプラン」をブラッシュアップしていきました。次回は<補助事業計画>について見ていきます。

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