飲食店やガソリンスタンドが効果的な面接で人材不足を解消する5つの質問

人材確保

 新型コロナウイルス感染症の影響で発出された緊急事態宣言が終わり、多くの飲食店は通常営業に戻りました。そのため人材の争奪戦が繰り広げられており、思うように人材が確保できず、結果として人材不足が解消できない飲食店が多くなっています。

 そこで今回のコラムでは、人材の流動性が高いガソリンスタンドの現場に長年身を置いた後、経営コンサルタントとして多くの企業を見てきた経験を踏まえて、新規スタッフの採用面接において人材を見極めるための効果的な質問を見ていきます。なお、この前提として、以下のコラムを踏まえるとより効果的ですので、参考にして下さい。

1.人材を見極めるための質問

 応募者と面接を行う目的のひとつに「相性の見極め」があるはずですが、何をもって相性が合う合わないと判断しているのか、基準が不明確なケースが多いのではないでしょうか。

 これを見極めるために、第二新卒クラスの若手社会人6,000人へ200問に及ぶアンケートを実施し、それを分析した結果、応募者と企業の相性は、以下に示す5つの軸で判断できることが分かりました。

 (1)情を重視/理を重視(判断の基軸)
 (2)行動を重視/思考を重視(評価の基軸)
 (3)協調を重視/競争を重視(周囲との関係)
 (4)伝統を重視/革新を重視(発想の方向性)
 (5)スピードを重視/緻密さを重視(スピード感)

 例えば、自社の社風が、情・思考・協調・革新・スピードを重視するのに対して、応募者がそのどれかひとつでも重視しない人だった場合、相性が合わないため、早期に退職してしまうということです。そこで、応募者がどちらに振れているかを見極める質問例を以下に示します。

(1)情けを重視する人か、理屈を重視する人か

 計算ばかりでなく情けを大切にする人なのか、情けに流されず冷静に理詰めで判断する人なのかを見極める質問として以下が挙げられます。

 「あなたの幼なじみが100万円の借金を申し込んできましたが、あなたは貯金が80万円しかありません。ですが、クレジットカードのキャッシング機能を使えば別途20万円は調達できます。相手は100万円が必要なわけですが貸しますか?」

(2)行動を重視する人か、思考を重視する人か

 能書きを言っていないでまず動く人なのか、考えもせずにとにかく動くのは意味が無いと思う人なのかを見極める質問として以下が挙げられます。

 「顧客から当初の予定にないご要望をいただいた場合に、まずはそれを実施しますか?それともいったん考えて上司などに相談して行動を決めますか?」

(3)協調を重視する人か、競争を重視する人か

 縁の下の力持ちにやりがいを感じる人なのか、一番を目指して目立とうとする人なのかを見極める質問として以下が挙げられます。これは2つの質問をしてその答え方の力強さから判断するというものです。

 「人に負けたくないと思った経験について述べてください」「人の役に立ったと思う経験について述べてください」

(4)伝統を重視/革新を重視する人か

 奇をてらわずに過去から積み上げてきたものを大切にする人なのか、過去と同じものでは意味が無いと考える人なのかを見極める質問として以下が挙げられます。

 「今回面接で使っているこのスペースを改装しようと思います。そのために、あなたにはどれだけお金を使っても良いという権限があるとしたら、どのように改装しますか?」

(5)スピードを重視/緻密さを重視する人か

 粗くても良いからスピードを大切にする人なのか、遅くても良いから正確さを大切にする人なのかを見極める質問として以下が挙げられます。

 「顧客から要求された品質を満たした仕事をするには納期が間に合わない状況だとします。あなたは、品質を落として納期を守りますか?それとも、納期に遅れても緻密な品質で仕事を仕上げますか?」

 今回のコラムでは、面接で相性の5軸を見極めるための質問を挙げました。これ以外にも自店の状況に応じた質問を考えてみると良いでしょう。なお、次回のコラムでは、今回の内容を踏まえて、採用した人材の早期退職防止策を見ていきます。

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