集客力を高めるトリミングサロン3つの施策

リピーターの確保

 先日登壇した公的機関主催のマーケティングセミナーは受講者が2名でしたので、大上段に振りかぶって話す必要がありませんでした。最初は、講義形式を取りましたが、後半は私も椅子に座って、受講者2名と私の合計3人で机を囲みながら、それぞれの経営者が今後どのようなマーケティングに取り組むべきか、個別相談的な内容で進めました。

 その2名の経営者のうち、お一方は「犬の美容室」とでも呼ぶべきトリミングサロンを経営していました。今回のコラムでは、この経営者とのやり取りを通じて、集客力の高いトリミングサロンの特徴を見ていきます。

1.集客力を高めるトリミングサロンの施策

(1)顧客とペットの写真を撮る

 このトリミングサロンでは、飼い主がペットを預け、ペットのトリミングが仕上がった後に飼い主が引き取りに来るということですが、施術後に撮ったペットの写真をLINEで送って仕上がったことをお伝えしています。

 ペットは我が子のようなものですから、飼い主としては、ペットの写真を送っていただけるのはとても嬉しいはずですが、顧客がペットを引き取りに来て、抱き上げた時などの写真を顧客のスマートフォンで撮ってあげるとさらに喜ばれるはずです。

 顔や体型にコンプレックスがあって写真に映りたがらない顧客であっても、ペットと一緒なら撮ってもらってもいいという言い訳ができますし、ペットと過ごした記録にもなります。

 トリミングサロンを利用するという意思決定は、ペットではなく飼い主が行います。よって、当然のことながら飼い主を巻き込むことがポイントとなります。さらには、その写真を次のような手法で活用することで集客力がさらに高まることとなります。

(2)ニュースレターを発行する

 かつてご支援したスポーツ用品店に月1回ペースでニュースレターの発行を提案したことがあります。イメージとしては以下のものになります。

 今月のご挨拶から始まり、コラム、今月のお客様、イベント案内、クーポンと続くわけですが、ポイントは「今月のお客様」コーナーであり、買い物の記念に撮った写真を顧客の許可を得て掲載しています。これを毎月作成し、店頭で配布します。これにより、写真が掲載された顧客や、写真を撮って欲しい顧客が同店を訪れるようになり、集客力が向上しました。

 この取組みは、多くの職種に応用が可能であり、もちろんトリミングサロンも実施することが可能です。月1回ペースで発行すれば、そのニュースレターを目当てにした顧客がペットを連れてトリミングに訪れる可能性が高まります。さらには、次に示す写真以外での情報発信も有効です。

(3)動画をアップする

 この経営者は、犬と会話をしながらトリミングをするのだそうですが、犬と意思疎通ができて、施術中も犬は常におとなしくしてくれるということでした。

 そこで、あくまでも顧客の許可を得た上での話になりますが、トリミング中の施術者とペットのやり取り(?)を撮影した動画を、ホームページにアップすることにより、利用を検討している方へのアピールとなります。このようにやり取りの様子など、言葉や写真で伝えにくい内容は動画を活用すると良いでしょう。

 今回のコラムでは、集客力を高めるトリミングサロン3つの施策として、(1)顧客とペットの写真を撮る、(2)ニュースレターを発行する、(3)動画をアップする、を挙げました。施術の品質が良いことは当然のことですので、他店と差別化するには、施術以外の内容での差別化が必要です。それを検討する際の参考にしていただければと思います。

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