品揃えで差別化する

ご当地グルメ

 仕事で長野県伊那市に来ています。地方出張での楽しみは、その土地ならではの食事やお酒なのですが、この伊那市には名物の「ローメン」という麺料理があります。

 昨夜入店した居酒屋さんのメニューにも「ローメン」がありました。名前は聞いたことがありますが、「ローメン」がどのような料理なのか分からなかったので、女将さんに伺うと、見た目は焼きそば風なのですが、麺は焼きそばと違って、蒸した麺を使っている点が特徴とのこと。

 また、汁気もそれなりにあり、汁気の多いものを「スープ風ローメン」、汁気の少ないものを「焼きそば風ローメン」といい、お店によって特徴があるのだそうです。この店では「焼きそば風ローメン」を提供しているとのことで、注文してみました。

差別化をいかに図るか

 このようなご当地でしか味わえないグルメは、街おこしにおいて重要な役割を担います。安さを売りにしている店舗やネット通販に押されているロードサイド店もこのことは重要なポイントであり、「その店でしか買えない商品・サービス」をいかに取り揃えるか、という課題に取組むことは「店おこし」につながります。

 過去に弊社がご支援したロードサイド店(スポーツ用品店)には、高度なグラブの修理技術があり、今後はそれを前面に出して、販売促進を行っていくとのことでした。グラブの修理技術は、原則として来店客にのみ提供することにすれば、その店舗でしか買えないサービスとなり、集客力が向上する可能性が高まります。

 また、別のロードサイド店(雑貨店)では、他店で売っていない商品を店内から探し出したところ、「かいまき」「し尿瓶」「畳用の箒」「ブリキのじょうろ」などが出てきました。これらを売るのではなく、店内の目立つところに「懐かしのコーナー」として陳列し、売り場の話題作りに活用していく予定です。

 このように、当店でしか買えない商品・サービスを打ち出すことは、競合との差別的優位性につながることと言え、それを意識して取り組んでいきたいものです。

 なお、冒頭の「ローメン」ですが、麺の歯ごたえ、独特の風味、マトン肉との相性など非常に美味しいものでした。

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