エステサロンの経営で成功するために人事戦略が必要な理由

戦略の考え方

人材育成の課題

 あるエステティックサロンの経営者から「せっかく一人前に育てたのに独立を理由に辞められてしまうことを何とかしたい」という相談がありました。
 このようなご相談は、サービス業を中心として寄せられるケースが多いのですが、私は従業員の独立を喜ぶことのできない経営者に問題があるのではないか、と思っています。

 先輩経営者として、喜んで送り出すことができないのは、唐突に辞められるからでしょう。しかし、従業員としては、辞める前提で経営者から技術を教わることに背徳心がありますから、なかなか言い出せないわけです。
 とはいえ、独立の夢は捨てがたく、ある日、ひと月後に退職したいと退職願を持ってくる。残された期間はひと月ですが、独立できる人ほどの人材をひと月で育てることなどできません。結果、店が回らなくなり、受注できる顧客数も限られ、売上が厳しくなります。

人材育成を計画的に行う

 このような状況を招かないためには、5W1Hを意識した人材育成を行うことが重要です。つまり、下記を明確にするということです。

 ・いつ教えるのか
 ・誰に教えるのか
 ・何を教えるのか
 ・どこで教えるのか
 ・なぜ教えるのか
 ・どのように教えるのか

 これらが明確になっている、ということは、人材育成が計画的に実施できる、ということです。

 教えることは多岐にわたりますから、それぞれの教育内容について5W1Hを明確にします。そのカリキュラムが終えたら、教える立場に回っていただきます。
 教えることができてはじめて1人前になったと判断できますから、その時点で独立する、という前提で、採用計画も立てます。

 本人に独立志向がなければ、そのまま店舗スタッフとして働いてもらいますので、折に触れ、独立の意向を確かめます。採用時に独立志向がなくても、実力をつけるにつれ、独立志向が芽生えてくるかもしれません。

 この一連の流れが人事戦略を構築します。これにより、ある戦力が貴店を卒業しても、次の戦力が貴店を支えることができるようになり、安定した売上を維持できることとなります。

 【参考記事】
 人材育成の目的
 人材不足の解消策

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