繁盛している路面店が認識している3つの強み

戦略の考え方

 ガソリンスタンドの業界誌のひとつに「月刊ガソリンスタンド」がありますが、今年の4月号・5月号に引き続き、9月号にもコラムを執筆しました。今回のコラム執筆にあたり、出版社様側から、ガソリンスタンド以外の事業者が、新規事業に打って出て成功した事例を取り上げて欲しいというリクエストをいただきました。

 そこで、弊社がかつてご支援したガソリンスタンド以外のロードサイド店舗の事例を掲載したわけですが、これらの事例に共通するのは、強みを活かしているということです。

 さて、以前「入りづらい店ですいません」という告知物を店頭に掲示している回らない寿司店を題材としたコラム「回らない寿司店の経営を改善するための「強み」の見出し方」を書きました。

 すると業績不振に陥っていた、ある飲食業を営む路面店がこのコラムを見て、同店もこの告知を真似して掲示したことを後日知りました。実際に現地を見る機会があり、アドバイスも求められましたが、残念ながら、間もなく廃業してしまいました。その原因のひとつとして考えられるのが、路面店としての強みを活かしていない点です。

 そこで今回のコラムでは、繁盛している路面店が認識し、活用している強みについて見ていきます。

繁盛している路面店が認識している強み1:店内の様子が伺える

 路面店は、通りに面した1階の店舗を指します。これに対して、建物の2階より上で事業を営む店舗を空中店舗、建物の地下で事業を営む店舗を地下店舗と言います。

 この空中店舗や地下店舗と路面店の大きな違いは、通りから店舗内の様子が伺える、ということです。コンビニがガラス張りの店舗を造ったり、ドラッグストアが間口を広くとるのは、その強みをさらに強化しようという取組みです。

 なお、前述の寿司店は、ガラス張りの店舗ではないので、出入り口を開け放ち、少しでも店内の様子を訴求しようとしています。これに対して、その寿司店の告知を真似て、廃業してしまった飲食店は、店頭の告知を「入りづらい店ですいません」に変えただけで、入りやすさを向上させる取組みは何もありませんでした。

繁盛している路面店が認識している強み2:駐車場と店舗の距離が近い

 駐車場のある路面店の多くは、店舗と駐車場の距離が近くなっています。かつて、そのような店舗には、週末になると家族連れの顧客が、お米や箱単位のビールなど重くて嵩張るものを買いに来たものでした。

 しかし、今やそのような商品はパソコンやスマートフォンで注文すれば自宅まで配達してくれるようになりました。ただし、嵩張る販促物は渡すことが出来ます。ガソリンスタンドでボックスティッシュを配布する意味はここにあります。

 その他にもマグカップ、フランスパン、2リットルのペットボトル入り清涼飲料水など重かったり嵩張ったりするプレゼントも、駐車場と店舗が近いので販促物として配布することが効果的です。

 さらに、駐車場を利用したイベントも、その路面店が実施しているイベントであることが訴求でき、入店を促すことが可能です。これが空中店舗や地下店舗だと、その建物のどこの店が実施しているイベントなのかが分かりにくく、入店を促進するハードルが高い状態となります。

繁盛している路面店が認識している強み3:告知物の効果が高い

 空中店舗や地下店舗の出入り口に貼られたポスターと、路面店の出入り口に貼られたポスターでは、訴求力が違うのは自明の理です。同様に、看板にせよ店頭配布のチラシにせよ、店舗が目の前にある路面店は、訴求力が違います。

 また、契約内容にもよりますが、一般的に路面店は、内外装の変更に関する自由度も高いわけで、外部環境の変化に合わせた訴求力を持たせることが可能となります。

 今回のコラムでは、繁盛している路面店が認識している3つの強みとして、1.店内の様子が伺える、2.駐車場と店舗の距離が近い、3.告知物の効果が高い、の3点を挙げました。強みは活用してこそ強みとなり得ます。路面店であるロードサイド店舗は、ぜひこの3つを活用して今以上の繁盛店になっていただきたいと思います。

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