新入社員を立地条件の良い店舗に配属しないことが育成のポイント

戦略の考え方

立地の良いガソリンスタンドの販売力

 私は、21年間ガソリンスタンドの運営会社に勤務し、現場に身を置いてきました。そのうち13年間は店長として店舗運営に携わってきました。
 一時的に本社の仕事を手伝ったことはありますが、本社勤務はありませんでした。つまり、経営陣から意見を求められることはあっても、その会社の経営判断に携わることは、ほとんどなかったということです。

 ロードサイド店舗を展開する企業にとっての大きな経営判断の一つに、新規店舗をどこに出店するか、ということが挙げられます。同じ額の投資をしても、立地が良ければ儲かる可能性は大きくなりますし、悪ければ儲かる可能性は小さくなるため、予め様々な調査を外部に依頼して、出店候補地を決め、新規出店をします。

 現場に身を置く立場としては、立地条件に関する経営判断に携わることはなく、辞令を受けて、勤務を命じられた店舗へ赴任し、働くだけです。つまり私は、新規出店の立地に関するノウハウは全くと言っていいほど持ち合わせていません。

 反面、立地に頼らない販売促進戦略のノウハウは持っています。本社からの辞令で赴任した店舗は、既に営業している店舗ですから、立地をどうこう出来るわけではありません。与えられた人材、店舗設備・予算で、これまで以上の業績を挙げる必要がありました。

 そんな働き方を21年間続けてきて、立地の良い店舗にも立地の悪い店舗にも勤務してきました。そんな中で感じているのは、立地が良いガソリンスタンドは販売力が劣るということです。

立地条件が悪い店舗で人材を育てる

 かつて関東圏内に数十のガソリンスタンドを展開していた企業の話です。展開する店舗の一つに都内の富裕層が居住する地域に立地する店舗がありました。その店舗は立地が良いので、多数の顧客が来店されます。洗車もエンジンオイルも高額なものが売れ、社内でも有数の業績を挙げていました。

 その会社に新人として入社し、その店舗が初めての配属先となる社員もいます。そういった社員は、数年後に立地の悪い他の店舗へ異動した時に業績を挙げられずに軒並み苦しむこととなり、退職してしまったり、中にはノイローゼになったりしてしまう者もいました。
 これまでであれば、顧客が勝手に来てくれて、勝手に買ってくれていました。ですが、立地の悪い店舗に赴任すると顧客は来ない、来店客にアプローチしてもすげなく断られることが普通であり、結果として心が折れてしまうのです。

 反面、立地の悪い店舗で苦労して集客・販売をしてきた社員は、立地の良い店舗で大きな業績を挙げることとなります。

 新人は、乾いたスポンジが水を吸い込むように商売の定義が刷り込まれていきます。可愛い子には旅をさせよと言いますが、苦労せずとも売れていく店舗が最初の配属先になることは、本人にとっても企業にとっても、人材の喪失リスクが高いのです。よって、新人は立地条件の悪い店舗で育成するべきと言えるでしょう。

 当社の「儲かるロードサイド店舗を作るノウハウ」フルパッケージ全9回コースは、21年間のガソリンスタンドの現場経験とその後9年間のコンサルティングで得た、立地に頼らずに業績を向上させたノウハウを融合させ、提供しています。

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