小規模事業者持続化補助金に採択!弁当店の事例(その1)

小規模事業者持続化補助金

 目の前のピンチをどう凌ぐかも大事ですが、その先にどう打って出るかも大事です。目の前のことは、貸付金・給付金・協力金や支払猶予などで凌ぐしかありませんが、その先のことは、補助金が活用できます。

 新型コロナ禍で、飲食店がテイクアウトを開始するケースが増えていますが、新規事業を始めたということは、その事業とのご縁を得たということです。せっかくのご縁という機会を逃さず、大きく育てることが重要です。

 育てるためにはお金が必要ということであれば、販路開拓費用の3分の2、原則として上限50万円が補助される小規模事業者持続化補助金の活用が可能です。

 当コラムでは8回に分けて、当補助金に採択され、事業を拡大させた持ち帰り弁当店が、どのようにして同店が作成した計画書(様式2)をブラッシュアップして採択に繋げたかを解説していきます。初回の今回は、下図の赤囲み部分を見ていきます。

辻褄が合っているか

 小規模事業者持続化補助金に応募すると、計画書(様式2,3)が審査されますが、まず、様式2<経営計画>の「1.企業概要」について、同店が書かれてきた内容は以下となっていました。

 ・自店が弁当店であること
 ・営業時間、定休日
 ・売上総額、利益総額の大きい商品
 ・顧客構成

 真っ先に気になったのは、「売上総額、利益総額の大きい商品」の内容です。商工会、商工会議所が公表している「1.企業概要」の記入例は以下となっています。

 これを意識して「売上総額、利益総額の大きい商品」を書かれたのは非常に良いと思いますが、「売上総額の大きい商品」に「幕の内弁当 550円」と記載がありました。金額は、販売単価なのでしょう。

 これに対して「利益総額の大きい商品」にも幕の内弁当があり、その金額は550円~1,000円と記載がありました。読み手はここで混乱します。550円で販売しているお弁当の利益がそれと同じかそれ以上であるということは辻褄が合いません。よって、当欄に記載する金額は年間を通じた売上高と利益に書き直していただきました。

リアリティを訴求しているか

 さらに当欄に盛り込んでいただいたのは、店舗、経営者含むスタッフ、商品の写真です。読み手としては、どのような方がどのような店舗で働き、どのような商品を提供しているのかが分かると、俄然リアリティが湧き、計画書の内容がイメージしやすくなります。

 また、自店の場所が分かるように地図も盛り込んでいただきました。例えば、埼玉県川越市に立地している弊社を例にとると、日本地図で埼玉県はどこなのか、埼玉の地図で川越市はどこなのか、川越市の地図で弊社事務所はどこなのか、ということが分かるように、3つの地図を入れると親切です。

 審査員は、日本全国あらゆる地域の計画書(様式2,3)を審査しますが、土地勘の全くない地域の審査をすることもあります。この際にリアリティを訴求するためには、地図を盛り込む価値はあるはずです。

内容は読みやすいか

 写真にせよ、地図にせよ、視覚に訴えて読みやすくするという効果も見込めます。このことは、文章で訴求するよりも、表や箇条書きを用いた方が効果的だということにもなります。

 話が戻りますが、前述の「売上総額、利益総額の大きい商品」は、全て文章で書かれていましたので、記入例にあるように表形式にまとめていただきました。また、同店が記載されてきた「1.企業概要」の内容に見出しを付けると以下になります。

 ■業種・運営体制
 ■売上・利益
 ■顧客構成

 このような見出しを設け、その内容を記載するだけで、読みやすさが向上します。見出しを設けるということは、伝えたいことをグルーピングするということです。五月雨式に述べられるよりも、読み手に親切であると言えるでしょう。

 今回のコラムでは、様式2<経営計画>の「1.企業概要」について留意点を見てきました。今回述べたことは、特別なことではなく、読み手に理解を促す意識があれば、自ずと実施できることなのではないでしょうか。

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