小規模事業者持続化補助金に応募する理容店の申請書作成事例②

小規模事業者持続化補助金

 創業75年を迎えたその理容店は、夫婦2名で運営しておりましたが、前回の小規模事業者持続化補助金に採択され、今回はマッサージ用椅子の導入、看板の設置、チラシの作成と新聞折込の費用を当補助金で調達しようと考えました。

 そこで同店は、応募時に提出する計画書を作成しましたが、弊社はその作成した計画書をブラッシュアップする形でご支援しました。そこで、採択の可能性を高めるためにどのような観点から計画書をブラッシュアップしたのかをご紹介します。

 下図は応募時に最低限作成しなければならない書類ですが、今回のコラムでは赤枠部分「様式2-1経営計画書兼補助事業計画書①」<経営計画>「1.企業概要」を見ていきます。

1.「企業概要」記入の仕方

 同店が事前に記載されてきた内容を拝見すると【概要】【来客数】【売上】【最近の状況】といった見出しの下、1ページ半に及び記載がされていました。これをどのようにブラッシュアップしていったのかを以下で見ていきます。

(1)立地をビジュアルに訴求する

 同店が事前に記載してきた内容を拝見すると【概要】という見出しの下に「○○県●●市JR◎◎駅前のロータリー内にて営業中」という記載がありました。店舗ビジネスは立地産業と言われるため、立地の説明は必須と言えるでしょう。よって、読み手にリアリティを与え、立地の説明をより充実させるために、地図を用いていただきました。

 ○○県の場所が分かる全国の地図、●●市の場所が分かる○○県の地図、自店の場所が分かる●●市の地図を盛り込んでいただきました。そして、このビジュアルへ訴求する内容は立地だけではありません。

(2)経営者やスタッフの写真を盛り込む

 トレーサビリティという言葉があります。これは、物品の流通経路を生産段階から最終消費段階や廃棄段階まで追跡が可能な状態を意味しており、その物品の信頼性を高めることに繋がります。

 スーパーに並ぶ野菜に生産者の顔写真がついている例などがありますが、今回見ている「企業概要」に経営者やスタッフの写真を盛り込むことは、どんな人が作成した計画なのか、どんな人が働いている店なのかといったことが読み手に訴求され、それは、計画書にリアリティを与え、その内容の信頼性を高めることに繋がります。

(3)不要なものは削除・移動・統合する

 同店は【来客数】という見出しの下、前回の小規模事業者持続化補助金を活用して、若年層の開拓に成功したことを記載していました。ですが、これは前回のコラム小規模事業者持続化補助金に応募する理容店の計画書作成事例①の前回と今回の補助事業の違いを説明する際に盛り込む、「前回の成果」に該当します。そこで、同欄へ移動していただきました。

 また、【概要】と【最近の状況】に関しては、同じ意味合いに捉えられますので、統合していただき、コンパクトにまとめていただきました。

 このようにして「1.企業概要」をブラッシュアップしていきましたが、次回のコラムではこれに続く「2.顧客ニーズと市場の動向」を見ていきます。

2.小規模事業者持続化補助金の申請書類作成をサポートします

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