持続化補助金に採択された研修会社が作成した計画書の事例②

小規模事業者持続化補助金

 同社は、全国の顧客企業に研修を提供する会社ですが、自社の研修をホームページで紹介するとともに、webと雑誌広告で訴求しようと考え、小規模事業者持続化補助金に応募したものの、不採択となってしまいました。

 そこで、再度応募するにあたり、計画書の内容についてアドバイスを求められた弊社は、この計画書をブラッシュアップする支援を行い、当補助金に応募した同社は採択されました。今回のコラムは、このブラッシュアップのポイントを見ていくシリーズの2回目です。

 下図は、小規模事業者持続化補助金<一般型>に応募する際の作成資料ですが、今回のコラムでは、その赤枠部分、様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書① <経営計画> 「1.企業概要」について見ていきます。

 なお、当コラムの内容は<低感染リスク型ビジネス枠>にも応用できますので、そちらに応募を予定されている方もご参考にして下さい。

1.「企業概要」の書き方

 同社が記載されてきた内容を拝見すると以下の内容となっていました。

 ○○年設立の東京都に立地する研修事業を営む会社。主に介護事業所に対して「●●」、「褥瘡予防」、「◎◎」などの専門スキルを講義する。社員数は△人。売上の▽割は介護専門スキルの研修、残りの▲割は「▼▼」や「□□スキル」などの一般汎用スキルの研修である。

 この内容をどのようにブラッシュアップしていったかを見ていきます。

(1)素人が分かるようにする

 持続化補助金の審査員は、計画書を審査するプロではありますが、貴社の事業に関するプロであるとは限りません。そのような方に対して、限られた審査時間の中で、自社の計画書を理解していただくためにやってはいけないことは、専門用語の利用です。

 同社が記載してきた内容には上記の通り「褥瘡」という言葉がありました。このような専門用語に審査員が接した場合、ネットで調べて理解を深める可能性は限りなく低く、読み飛ばされると思っておいた方が良いでしょう。そのことは、計画書の内容を深く理解されないということですから、採択にむけてポジティブな影響は期待できないこととなります。

 今回の場合は、この専門用語を素人でも分かるように「褥瘡(じょくそう:一般的にいう床ずれ)という一文を盛り込んで対応をしました。

(2)見出しを設ける

 同社が記載されてきた分量は3行であり、内容が余りにも浅い印象を抱きました。「ちょちょっと書いたら補助金もらえんじゃね?」的な書き方をしてくる事業者が散見されますが、自社のことを分かっていただきたいならそれなりに字数を費やす必要があります。

 ただし、多くの字数を費やす場合は、読みやすくするために見出しを設ける必要があります。同社の場合は【概要】【設立からこれまで】【提供している研修】という3つの見出しを設け、内容を充実をしていただきました。

(3)売上・利益総額の大きいメニューを盛り込む

 【提供している研修】という見出しの下には、前期1年の間で売上・利益の大きい研修をピックアップしていただき、売上・利益の大きい順に並べるとともに、その額も盛り込んでいただきました。

 これは日本商工会議所、全国商工会連合会が公表している記載例のうち、割烹居酒屋、カフェ、旅行業の例に見受けられ、読み手としてはその事業者の主力商品、売れ筋、事業規模の理解が進みます。

 さらに、この機会にこのような表を作ることは、それまで感覚的にしか理解していなかった自社の事業を数値的に捉えることに繋がり、今後の戦略構築に役立つことになります。

 このようにして同社は、様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書①<経営計画>の「1.企業概要」をブラッシュアップしていきましたが、次回のコラムでは「2.顧客ニーズと市場の動向」を見ていきます。

2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします

 弊社の1,000件を超える支援実績を通じて蓄積してきたノウハウを活用して、計画書作成のサポートを行い、採択の可能性を高めます。詳しくはこちらから↓↓↓

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