持続化補助金に採択された工務店の計画書の書き方事例①

小規模事業者持続化補助金

 同社は住宅を提供する工務店であり、その他に家具や雑貨などの販売にも注力していますが、新型コロナウイルス感染症の拡大により、モデルハウスへの来客数が減少し、業績が低下してしまいました。

 そこで、同社は家具や雑貨のネット通販を強化するべく、その費用の一部を小規模事業者持続化補助金<低感染リスク型ビジネス枠>で調達しようと考え、計画書を作成し、申請したところ、無事採択されました。そこで同社が作成した計画書の内容から、採択理由を検証し、採択を引き寄せる計画書のポイントを見ていきます。

 下図は当補助金申請時に提出する「【様式1】経営計画および補助事業計画」の構成ですが、今回のコラムでは、下図の赤枠部分<経営計画>「1.自社の事業概要」の書き方を見ていきます。なお、当コラムの内容は2022年2月6日時点の情報に基づいています。

1. 持続化補助金に採択された工務店の計画書の書き方【自社の事業概要編】

持続化補助金に採択された工務店の計画書の書き方【自社の事業概要編】(1)求められている内容を記載する

 前述の「【様式1】経営計画および補助事業計画」のフォーマットは、小規模事業者持続化補助金<低感染リスク型ビジネス枠>のホームページからダウンロードできます。このフォーマットの中で、今回見ていく<経営計画>「1.自社の事業概要」欄には、以下の但し書きがあります。

※自社の概要や経営状況、課題、特徴、自らが製造・販売・提供している商品・サービスの内容や市場動向等について記載してください。また、自社の経営方針・目標等についても記載してください。

 つまり、当欄に記載するべき内容は以下のように分類することができます。

 よって、弊社では上図の見出しを設けることで、書くべき内容をヌケモレなく記載できると考えています。同社の場合は、このような見出しは設けていなかったものの、記載されている内容は、但し書きの内容をほぼ網羅できているものになっており、書くべきことをしっかり書けていたことが、採択を引き寄せた要因のひとつと考えられます。

持続化補助金に採択された工務店の計画書の書き方【自社の事業概要編】(2)ビジュアルに訴求する

 同社は提供している住環境や雑貨、家具などの写真を当欄に盛り込んでおりました。文章で説明しにくいものは、このように写真を盛り込んでビジュアルに訴求することにより、読み手の理解が深まりやすくなります。

 ただし、当補助金の「【様式1】経営計画および補助事業計画」は5枚以内に収めなければいけないというルールがあり、写真は場所をとるので盛り込みすぎには注意する必要があります。

 また、多くの写真を盛り込んで5枚以内に収めるために、写真を異様に小さくして盛り込んだ結果、何の写真か分からなくなっているケースに陥らないよう注意する必要もあります。

持続化補助金に採択された工務店の計画書の書き方【自社の事業概要編】(3)専門用語は解説を盛り込む

 同社は、ある専門用語を使って「自社の事業概要」を説明しておりました。そして、その専門用語の意味をきちんと説明することを忘れていませんでした。

 その業界や自社にとっては当たり前の言葉でも、読み手がその業界に通じているかどうかは分かりませんので、素人が読んでも理解できるように、専門用語の説明を盛り込むことは重要なポイントとなります。

 この説明を盛り込まない理由のひとつに「自社にとっては当たり前だから」というものがありますが、自社にとっては当たり前の写真であっても、読み手はそうでないことを意識する必要があります。

 今回のコラムでは、同社が記載した<経営計画>「1.自社の事業概要」から、採択の可能性を高める計画書の書き方として(1)求められている内容を記載する、(2)ビジュアルに訴求する、(3)専門用語は解説を盛り込む、を挙げました。次回は「2.新型コロナウイルス感染症の影響・既に取り組んでいる対策」を見ていきます。

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