持続化補助金【低感染リスク型】採択で宿泊事業を行う飲食店の事例③

小規模事業者持続化補助金

 同店は地方都市に立地する飲食店であり、飲食スペースの隣に複数人が宿泊できるスペースを備えています。コロナ禍で顧客が激減してしまったことから、この宿泊スペースを家族単位で貸し出そうと考え、その告知にかかる費用の一部を小規模事業者持続化補助金【低感染リスク型ビジネス枠】で調達することとし、応募した結果、採択されました。

 下図は、当補助金へ応募する際に提出する「【様式1】経営計画および補助事業計画」の構成ですが、今回のコラムでは持続化補助金【低感染リスク型】の採択で宿泊事業を行う飲食店の事例②に引き続き、同店が記載した<補助事業計画>「2.補助事業の内容」から採択のポイントを見ていきます。なお、当コラムの内容は2021年12月18日時点の情報に基づいています。

1. 持続化補助金【低感染リスク型ビジネス枠】採択のポイント(補助事業の内容編)

(1)補助事業を切り分けて説明する

 同店が実施したいと考えている補助事業は、宿泊スペースの改装と予約サイトの活用による家族客の取り込みですが、これら複数の補助事業に関する内容をまとめて記載しようとすると、記載内容が冗長になりがちで、読み手に伝わりにくくなるリスクを高めます。

 よって「宿泊スペースの改装に関する説明」と「予約サイトの活用に関する説明」という形で切り分け、整理・整頓をして説明したことが採択を引き寄せたポイントのひとつと考えられます。

(2)強みと機会を活用する

 小規模事業者持続化補助金【低感染リスク型ビジネス枠】のホームページからは、応募時のルールブックと言える「公募要領」をダウンロードすることができますが、その22~23ページに「審査の観点」に関する内容が記載されています。そのうち計画書の内容を審査する「書面審査」に関する記述は以下の通りです。

 同店には、写真映えする店内と料理という強みと、写真がメインのSNSで情報検索をする方の割合が多いという機会があり、補助事業でより写真映えする宿泊スペースへ改装しようとしています。

 このことは強みを強化し、機会を活用しようとしていますので、上記「書面審査」項目の赤枠部分イ)小規模事業者が主体的に活動し、その技術やノウハウ等を基にした取組であることに該当すると考えられ、これも採択を引き寄せたポイントのひとつと考えられます。

(3)対人接触機会が減少することを述べる

 同店の補助事業の内容は、宿泊スペースの改装と予約サイトの活用ですが、これまで対面での予約を承ることも多かった同店が予約サイトを活用することは、対人接触機会が減少することを意味します。

 このことは、上記「書面審査」項目の赤枠部分エ)新型コロナウイルス感染症に対して「新たなビジネスやサービス・生産プロセス導入が対人接触機会の減少に資する取組」となっていることに該当すると考えられ、このことも採択を引き寄せたポイントのひとつと考えられます。

 今回のコラムでは、小規模事業者持続化補助金【低感染リスク型ビジネス枠】の<補助事業計画>「2.補助事業の内容」から、採択の可能性を高めるポイントとして、(1) 補助事業を切り分けて説明する、(2) 強みと機会を活用する、(3)対人接触機会が減少することを述べる、を挙げました。

 次回のコラムでは、今回に引き続き同店が記載した<補助事業計画>「3.補助事業の効果」から採択のポイントを見ていきます。

2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします

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4.電子書籍のご案内(2021年3月22日発行)

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