発言のないロードサイド店舗の店長会議を活性化させる工夫とは

経営の姿勢

議長を持ち回りさせたものの…

 複数のガソリンスタンドを展開している、ある企業は月1回の店長会議を開催していました。ですが、店長の発言がほとんどないことから、持ち回りで議長を店長に行わせることにしました。
 しかし、会議の状況は変わらず、経営者としてはどのような工夫をして会議を活性化させて、業績を向上させるべきか苦心する日々が続いていました。

店長にとって怖い会議

 議長を持ち回りで担っていただくことで、会議に参加する店長のうち、議長役は立場上、発言をします。ですが、あくまでもそれは、議長を務める時だけの話です。議長役が回ってこない時は発言をしません。つまり、議長を務めない参加者は、他人事で会議に参加します。

 この会社の店長会議は、端から見ていると店長に危険が及ぶ会議に見受けられました。というのも、店長の発言が経営陣の意に沿ったものでない場合や、その店長の実績が芳しくない場合、経営陣から叱責の言葉が飛ぶからです。
 実績の芳しくない店長にとっては、慎重に言葉を選んで発言しないと、吊し上げられるリスクがあり、それを回避するには沈黙を貫くことが有効なのです。

無給の会議

 人材不足のガソリンスタンドでは、店長が現場から抜けることが困難です。そこで、そのような店舗の店長は、自身の数少ない休日を会議に充てる場合もあります。会社は店長を雇用しているわけであり、管理職と認識できるレベルの権限を与えていないのであれば、このような無給の働かせ方をさせてはいけません。
 事実、この会社は、後々ある店長に「名ばかり管理職」として残業代を請求され、敗訴に至っています。

問題解決の前に問題設定を

 そこで、まずは、店長は何を発言しても安全であるようにしないといけません。そのためには、店長の発言に対する批判は厳禁であることを経営者がルールとして決める必要があります。
 さらに、休日を潰して会議に出席させることなく、しっかりと人件費を支払うことも必要です。

 そして、議長の持ち回りという小手先のテクニックで会議の問題解決を図るのではなく、まずは、問題設定を行うことです。
 つまり、上記のルール設定や、無給の出席を改めた上で、なぜ会議が活性化しないのかを店長会議の議題として取り上げることが必要だということです。そして、その議題を予め、店長に周知し、自身の考えをまとめてもらった上で、会議に参加していただくことが有効でしょう。

 発言のないロードサイド店舗の店長会議を活性化させる工夫とは、参加者の安全を担保し、ボランティアでの参加という犠牲を払わせないこと、その上で店長とともに問題設定を行うことと考えます。
 そして、このプロセスを学んだ店長は、店舗単位でのミーティングでこれを活用することができ、会議だけでなく、全社の活性化に繋がると考えますがいかがでしょうか。

会議に関する参考コラム

 ■会議を意味のあるものにするために
 ■目標を達成できる店長に育成し、成長させる経営者に必要なこと
 ■ある店舗の業績が絶好調な理由を他店の店長が把握できない理由

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