残念なガソリンスタンド事典(洗車編)

残念なガソリンスタンド事典

 今年は暖冬と言われており、花粉の飛散が早く始まる可能性が高いという報道がありました。この花粉が飛散する時期には、自分が運転する車両に付着したおぞましいほどの花粉を洗い落としたいという需要が高まります。

 よって、2月3月は年末に次いで洗車需要が高まるシーズンと言え、洗車で混雑するガソリンスタンドが多いと思います。そんな中、残念な洗車の取組みをする店舗もあるわけで、今回はその残念なポイントを取り上げ、洗車収益の向上を検討していきます。

洗車の取組みが残念なガソリンスタンド1:洗車機が汚い

 蜘蛛の巣が張っていたり、水垢で汚れたりしている洗車機があります。顧客は自身の車をきれいにするために洗車をするわけですが、そんな洗車機を利用する気にはなれないでしょう。

 そもそも、そのような洗車機にしているということは、洗車機に興味を持っていないということですから、顧客に洗車のお勧めをするわけでもなく、洗車の告知物もありません。

 さらにレベルが上がる(?)と洗車機とそのレールに囲まれたスペース、つまり洗車機で車を洗う際にその車を停めるスペースに盆栽を並べていたりします。

洗車の取組みが残念なガソリンスタンド2:告知物がイタイ

 洗車の告知物があったとしても、それが日焼けして色が褪せていたり、数字や文字がはがれていたりすると洗車に取り組む姿勢が疑われてしまいます。

 また、洗車メニューが3種類とシンプルな構成になっているケースも残念です。1,300円、1,000円、700円というメニュー構成であれば真ん中の1,000円を選ぶ顧客が多いはずです。よって、2,000円、1,600円、1,300円、1,000円、700円という構成にすれば、1,300円を選ぶ可能性が高まり、結果として客単価が向上するでしょう。

洗車の取組みが残念なガソリンスタンド3:メニュー内容の違いが不明確

 仮にコーティング洗車、ワックス洗車、シャンプー洗車があり、コーティング洗車とワックス洗車の違いを聞かれたときに、「コーティング洗車はワックスの上にコーティングがかかる洗車です」という説明だけでは説得力は高くありません。

 コーティング洗車をすることにより、ワックスの持ちは一般的にどれくらい長くなるのか、また、洗車に要する作業時間など定量的な説明ができることや、コーティングという言葉の意味を説明することが重要です。

洗車の取組みが残念なガソリンスタンド4:消耗品をケチる

 洗車機には洗車用の洗剤やワックスなど消耗品が入っているわけですが、これはガソリンスタンドのスタッフが補給します。その際に、各種メーカーに指定された希釈度を守らずに、必要以上に洗剤やワックスを薄めて使っているガソリンスタンドも残念です。これを洗剤やワックスの消耗が減るので収益が上がると考えるのは早計な話です。

 顧客を騙すようなその考え方は、毛穴からオーラとして出るものです。店舗の雰囲気もそれなりになってしまい、どこかで馬脚を現し、中長期的には客離れを招くでしょう。

洗車の取組みが残念なガソリンスタンド5:作業が標準化されていない

 洗車機で洗車が終わった後にスタッフによる仕上げ作業があるわけですが、この作業にばらつきがあると洗車の品質にもばらつきが出てしまいます。そこで、作業手順を決めて、全スタッフで共有・実施することが必要です。

 これにより、複数人で洗車の仕上げ作業をしていて、そのうちの1人が新規の来店客への対応で作業から外れることになっても、引継ぎが可能となり、作業の効率化も図ることが可能となります。

 今回のコラムでは、洗車が残念なガソリンスタンドとして、1.洗車機が汚い、2.告知物がイタイ、3.メニュー内容の違いが不明確、4.消耗品をケチる、5.作業が標準化されていない、を挙げました。

 このような状況に陥っていないかどうか、今のうちからチェックして花粉症の本格シーズンに備えていただきたいと思います。

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