持続化補助金【低感染リスク型】の採択によるECサイト強化事例②

小規模事業者持続化補助金

 同店は、婦人服を主力とした雑貨店です。店内には、衣料品の他に食品、文具、寝具などが所狭しと並んでいますが、新型コロナウイルス感染症の影響により、外出を自粛する方が増加し、売上が厳しい状況になってしまいました。

 そこで、試験的に立ち上げたネット通販サイトの利用を促進させるべく、電子看板、チラシ、ダイレクトメールなどを用いて、このサイトを訴求していくことにしました。

 そして、その費用の一部を小規模事業者持続化補助金【低感染リスク型ビジネス枠】で調達することとし、応募した結果、採択されました。当コラムでは、同店が応募時に作成した計画書の内容から、採択されたポイントを検証していきます。

 下図は、当補助金に応募する際に提出する【様式1】経営計画および補助事業計画の構成ですが、今回のコラムでは<経営計画>「1.自社の事業概要」から採択のポイントを見ていきます。なお、当コラムの内容は2021年12月4日時点の情報に基づいています。

1.持続化補助金【低感染リスク型】の採択ポイント(自社の事業概要編)

(1)【一般型】の構成を踏襲する

 小規模事業者持続化補助金【一般型】で作成する<経営計画>のフォーマットは以下の項目から構成されています。

1.企業概要
2.顧客ニーズと市場の動向
3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み
4.経営方針・目標と今後のプラン

 これに対して小規模事業者持続化補助金【低感染リスク型ビジネス枠】で作成する<経営計画>のフォーマットにある「1.自社の事業概要」には、以下の但し書きがあります。

 ※自社の概要や経営状況、課題、特徴、自らが製造・販売・提供している商品・サービスの内容や市場動向等について記載してください。また、自社の経営方針・目標等についても記載してください。

 この但し書きからは【一般型】における<経営計画>の内容が求められていることが分かります。よって、同店は【一般型】で使用する上記4つを大見出しとして活用し、内容をまとめたことが採択を引き寄せた要因のひとつとして考えられます。

(2)ビジュアルに訴求する

 同店は、店舗外観と店長の写真を「1.自社の事業概要」欄に盛り込んでいましたが、このように写真を活用すると、リアリティが俄然増しますので、読み手の興味を引くことが可能となります。

 また、沿革、売上・利益総額の大きい商品、自社の提供する商品・サービスの強み、今後のプランに関しては表にまとめ、さらに、市場動向に関してはグラフを用いており、読みやすくなるようにビジュアルに訴求していたことも採択を引き寄せた要因のひとつとして考えられます。

(3)内容を定量的に示す

 前述の売上・利益総額の大きい商品や、目標については数字で表すことが可能ですが、同店はそのような内容に関しては、できるだけ数値を用いて客観的な視点から記述を心がけていたことが読み取れました。

 このように定量的に記載することは、解釈に基づく内容ではなく、事実に基づく内容が記載されることとなり、説得力の向上が期待され、このことも採択を引き寄せた要因のひとつとして考えられます。

 今回のコラムでは、小規模事業者持続化補助金【低感染リスク型ビジネス枠】の計画書内<経営計画>「1.自社の事業概要」から、採択されたポイントとして、(1) 【一般型】の構成を踏襲する、(2)ビジュアルに訴求する、(3)内容を定量的に示す、を挙げました。次回のコラムでは引き続き<経営計画>「2.新型コロナウイルス感染症の影響・既に取り組んでいる対策」から採択のポイントについて見ていきます。

2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします

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4.電子書籍のご案内(2021年3月22日発行)

小規模事業者持続化補助金に応募したくなる本
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