持続化補助金に採択されチラシなどの販促物を作成した小売店の事例⑧

小規模事業者持続化補助金

 補助金を活用することは、経営を良くする手段であるはずです。よって、経営を良くすることを目的とした、補助金活用も含めた全体感のある経営計画は完成度の高い計画と言えますし、そのような計画を作成した事業者の採択率は比較的高い印象を持っています。

 ところが、補助金を活用することが手段ではなく目的になっていると、計画書は全体感に欠け、補助金を使った計画に終始しがちであり、そのような計画書はことのほか多い印象があります。

 具体的には、今回取り上げる<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」に<補助事業計画>の記載するべき内容を記載してしまい、<補助事業計画>にも同様の内容を記載してしまうケースです。

 今回のコラムは、婦人服メインの雑貨店が作成した<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」を取り上げ、採択のポイントを述べていきます。なお、当コラムの内容は2022年4月26日現在の情報に基づいています。

1. 持続化補助金に採択されチラシなどの販促物を作成した小売店の事例⑧[経営方針・目標と今後のプラン編]

持続化補助金に採択されチラシなどの販促物を作成した小売店の事例⑧[経営方針・目標と今後のプラン編](1)3つに切り分ける

 当欄のタイトルは「経営方針・目標と今後のプラン」ですが、これらをまとめて記載しようとすると内容が冗長になりがちで、読み手の理解が進まないリスクが高まってしまいます。

 そこで、弊社では当欄に【経営方針】【目標】【今後のプラン】と3つの見出しを設け、内容を切り分けて記載することをお勧めしていますが、同店が記載されてきた内容を拝見すると、既にこの3つの見出しが設けられており、この点は非常に良いと思いました。

持続化補助金に採択されチラシなどの販促物を作成した小売店の事例⑧[経営方針・目標と今後のプラン編](2)経営方針と目標の混同に注意する

 同店が記載してこられた「経営方針」は「〇〇というイメージを与える」「〇〇が味わえる」といった内容が記載されていましたが、これは「経営方針」というよりも「目標」の要素が強いと感じました。

 「〇〇というイメージを与える」ために、どのような方向性で事業を進めるのかという点が経営方針であるはずなので、この考え方に基づき再考していただきました。

 また、持続化補助金に採択されチラシなどの販促物を作成した小売店の事例②で述べたように、同店は<経営計画>「1.企業概要」欄に経営理念を盛り込んでいましたが、今回見ている「4.経営方針・目標と今後のプラン」に経営理念を移動していただきました。

 経営理念と経営方針を近接させて述べることにより、経営理念に基づいた経営方針であるか検討しやすくなりますし、経営理念に基づいた経営方針であることを読み手に訴求しやすくなります。

持続化補助金に採択されチラシなどの販促物を作成した小売店の事例⑧[経営方針・目標と今後のプラン編](3)目標の量と切り口に注意する

 同店が記載してこられた目標は、22行にもわたる膨大な量となっていました。現状を打破したいという意識が強ければ強いほど、目標は多くなりがちですが、目標は掲げることではなく、達成することに意味があるはずです。そのためには、特に達成するべき重要度の高い少数の目標に絞って、達成に全力を尽くすべきであり、この考えのもと、目標を絞っていただきました。

 また、持続化補助金に採択されチラシなどの販促物を作成した小売店の事例⑦で述べたように、同店は強みを「Product:商品」「Price:価格」「Place:チャネル」「Promotion:販促活動」からなるマーケティングの4Pに則って述べていましたが、目標もこの切り口を用いておりました。

 マーケティングの4Pはマーケティングを成功させるための戦略を検討するものですが、目標はマーケティングに関わらず多岐の分野にわたるものであり、4Pを目標設定の切り口として使用することに違和感を抱きました。そこで、「人」「物」「金」「情報」からなる経営資源の切り口を使って目標を検討していただきました。

持続化補助金に採択されチラシなどの販促物を作成した小売店の事例⑧[経営方針・目標と今後のプラン編](4)計画の具体性を高める

 同店は今後のプランとして、縦軸に実施事項を、横軸に5年の時間軸をとった表を盛り込んでおり、いつ何を行うのかが分かるようにしておりました。ですが、具体性に欠ける印象を持ちました。

 例えば、実施事項として「出張販売事業の拡大」とありましたが、具体的にどのような行動を起こすのかが読み取れません。そこで、例えば「顧客リストの入手」「ダイレクトメールの送付」といった行動レベルに落とし込んでいただきました。

 また、1年単位で何を行うのかが記載されていたわけですが、この具体性を高めるために1年を3か月ごとの4半期に分割し、何年の第〇四半期に何を行うのかが分かるようにしていただきました。

 今回のコラムでは、持続化補助金に採択されチラシなどの販促物を作成した小売店がどのようにして採択レベルの計画書を作成したのかというテーマの中で、<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」の書き方として、(1)3つに切り分ける、(2)経営方針と目標の混同に注意する、(3)目標の量と切り口に注意する、(4)計画の具体性を高める、を述べました。

 次回のコラムでは、様式2-1経営計画書兼補助事業計画書①<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」を見ていきます。なお、当シリーズのバックナンバーは以下となります。

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