小規模事業者持続化補助金【一般型】に採択された理容店の事例④

小規模事業者持続化補助金

 同店は、店主とその妻、長男で運営する理容店です。3年前に持続化補助金に採択されましたが、さらなる販路を開拓するべく、設備の入れ替えを行うことにしました。そして、この費用の一部を再度当補助金で調達するために計画書を作成し、無事採択されました。

 当コラムでは、同店が作成した計画書の内容から、採択された理由を検証し、採択の可能性を高める計画書の書き方を述べていきます。以下は、当補助金に応募する際に原則として作成しなければならない書類の一覧ですが、今回は小規模事業者持続化補助金【一般型】に採択された理容店の事例③に引き続き、赤枠部分「様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書①」<経営計画>「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」を見ていきます。なお、当コラムの内容は2021年11月9日時点の情報に基づいています。


1.採択の可能性を高める「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」の書き方

(1)補助事業で活かす強みを記載する

 同店は、4つの強みを記載しておりましたが、その中に髪染めの技術が高いというサービスの強みを記載しておりました。その技術が他店とどの程度違うのか、なぜ高い技術が維持できているのかなど詳しい説明が盛り込まれていましたが、この強みをより活用するために洗面設備を入替えるという補助事業を考えています。

 強みは数多く洗い出すことが重要ですが、補助事業で活かせる強みを記載しなければ、全体の整合性がとれませんので説得力のある計画書にはなりにくく、その点を意識して強みを記載したことは、同店が採択という結果を引き寄せた要因のひとつと考えられます。

(2)見出しを設ける

 見出しを設けるということは、文章のまとまりを示すということです。新聞に見出しがなかったらとても読みにくいはずであり、見出しがあるから全体感が把握できるとともに、興味のある記事が書いてありそうな部分が分かりやすくなります。

 同店は4つの強みを記載していましたが、それらをまとめて述べるのではなく、4つの見出しの下にそれぞれの強みの説明を詳しく盛り込んでおりました。このような読みやすさを意識した記述も採択を引き寄せた要因のひとつと考えられます。

(3)強みを切り分ける

 当欄のタイトルは「自社の提供する商品・サービスの強み」なので【自社の強み】【自社の提供する商品・サービスの強み】に切り分けるとまとまりが良くなります。まとまりがよいということは、読みやすいということであり、結果として読み手の理解が深まる可能性が高まります。

 同店の場合は4つの強みのうち、1つが店舗の使い勝手の良さという【自社の強み】、残り3つは【自社の提供するサービスの強み】と切り分けて記載しておりました。このことは同店が採択を引き寄せた要因のひとつと考えられます。

 今回のコラムでは、小規模事業者持続化補助金【一般型】に採択された理容店の「様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書①」<経営計画>「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」から採択の可能性を向上させるポイントとして、 (1) 補助事業で活かす強みを記載する、(2)見出しを設ける、(3)強みを切り分ける、を挙げました。

 次回のコラムでは今回に引き続き「様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書①」<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」を見ていきます。

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