目標達成の方法を考える前に

経営の姿勢

「コミュニケーションを改善したい」

 職場のコミュニケーションに悩む経営者・店長は多いと思います。特に、ロードサイド店は従業員の連係プレイが重要ですので、コミュニケーションは業績向上に大きな役割を果たすはずです。

 弊社は、ロードサイド店のコンサルティングの他に、社員研修も行っていますが、コミュニケーションに悩む企業から、報告・連絡・相談(ほうれんそう)研修の依頼を受けることがあります。

 「ほうれんそう」が上手くできていないので、社員研修を通じて「ほうれんそう」を上手くいくようにしたい、ということですが、「ほうれんそう」が上手くできている状態とはどういう状態か、という質問を当該企業の経営者・店長に伺うと、多くの方が答えに詰まります。

 理想の状態が明確になっていないのに、理想の状態を目指す、というのは矛盾があることは誰でも分かるはずです。にもかかわらず、理想の状態を目指す経営者・店長が多いのです。

目標を明確にする

 コンサルティングの場でも同様で、「売上を上げたい」「利益を出したい」というご要望をいただきますが、いつまでにいくらの売上・利益にしたいのか、と問うと、「多ければ多いほど良い」と述べるに留まる経営者・店長が多いのです。

 「地域を活性化したい」のであれば、どうなったら地域が活性化したことになるのか、「顧客満足度を上げたい」のであれば、どうなったら顧客満足度が上がったことになるのかをまず考える必要があります。その上で、どうしたら地域が活性化するのか、どうしたら顧客満足度が上がるのかを考えるのが当然の流れです。
 しかし、どうなったら地域が活性化したことになるのか、どうなったら顧客満足度が上がったことになるのか、を定めずして、方法論を議論したところで、単なる机上の空論にしか過ぎません。

 目標は明確であればあるほど、達成しやすくなります。ヘトヘトになって走っているマラソンでもゴールが見えてくるとスパートを掛けることができるのは、ゴールが見えているからです。
 目標達成の方法は、まず、目標を明確化することです。上手くいかないからと悩む前に、まずは、上手くいった状態を描くことが重要なのです。
 目標を明確にした事例はこちらのコラムをご参考にしてください。

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