美容室の集客チラシに盛り込むべき3つの項目

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 これから美容室をオープンさせる予定のA氏。駅から離れた閑静な住宅地の中にある商業ビル内のテナントとしてオープンします。この店舗は、かつて他の経営者が美容室として運営していましたが、数年前に廃業。A氏はこの店舗を借り受けることとなっています。

 顧客データの引き継ぎを受けることは出来ず、一から新規顧客を獲得していかなければなりません。商圏は半径1kmの5,800世帯と設定し、A氏やその仲間達でポスティングをします。なお住民の多くは50~60代です。

 このような状況下で、チラシにはクーポン券をつけて配布する予定ですが、どの程度の集客が見込めるのかが、気になっているとのことです。

 過去に「集客がうまくいかない美容室4つの特徴」で取り上げた美容室は、北海道で開業し、オープン前に3,000枚をポスティングしましたが、チラシを見てご来店なさった顧客は15名、オープン月は50名の集客でした。

 しかし、このようなデータが自店に当てはまるとは限りません。この美容室と今回取り上げる美容室では、立地条件も店舗の雰囲気も、そしてチラシの内容も違っているかもしれません。そこで、今回のコラムでは、集客に効果が期待できるチラシに盛り込むべき項目について見ていきます。

美容室の集客チラシに盛り込む項目1:理由

 ここで言う「理由」には以下が挙げられます。

 ①当店が存在する理由(経営理念)
 ②オーナーの私が美容師になった理由
 ③美容室を開業した理由
 ④この地でオープンすることとした理由

 このような「理由」を示すことは、読み手へ向けて、事業に対する自店の意気込みや使命、そして強さを訴求し、来店理由を与えることとなります。そこで、上記の理由について最低1個は盛り込みたいところです。なお、掲載の優先順位は番号順と考えていただいて結構です。

 また、現在営業中の美容室が上記を盛り込んだ情報発信をしていないとしたら、これから発信することにより、集客力が向上する可能性が高まります。

美容室の集客チラシに盛り込む項目2:写真

 過去に「人材不足の解消策」でも取り上げましたが、社長の顔写真を広告媒体に掲載している事業者は信頼度が高まります。

 オープンしたばかりの美容室に対して、商圏の住民は、どんな人が自分の髪を扱ってくれるのか、また、店内の様子も気になります。ビルのテナントとして1階で営業するのならともかく、2階以上に立地する空中店舗は店内の様子を伺うのは手間がかかります。

 よって、オーナーの顔写真、可能であればスタッフの顔写真、そして店内の様子などをチラシに掲載することは読み手の安心感を高めます。可能であれば、オーナー、スタッフのプロフィールや趣味、一言メッセージもあると良いでしょう。

美容室の集客チラシに盛り込む項目3:違い

 自店は他店とどこが違うのかを訴求しなければ、顧客が来店する動機は高まらないものです。現在想定している商圏住民の年齢層が50~60代であれば、その世代にとって、当店を利用すると、他店では得られないどのようなメリットを得ることができるのかを訴求します。

 このような差別的優位性は、主にオーナーの経歴に基づく技術やサービスであれば、他店の模倣は困難となります。昨今ですとシャンプーの種類の豊富さやサブスクリプション(定額制)サービスを打ち出す店舗もあります。

 ここで避けたいのは価格による差別化です。これは、他店も安易に追随できるとともに、収益は低下し、消耗戦になりがちだからです。

 今回のコラムでは、美容室の集客チラシに盛り込むべき項目として、1.理由、2.写真、3.違い、を述べました。これらを意識してチラシを作成することにより、同じ枚数をポスティングしても大きな集客力が得られる可能性が高まります。

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