予約でいっぱいの儲かる理容店が実施している成功のカギとは

戦略の考え方

暇な時間帯を予約で埋めたい

 ある理容店の経営者が発した、以下の趣旨の質問に触れる機会がありました。
 その店は常に満席ということはほとんどなく、暇な時間帯もあります。その時間帯に設備やスタッフを遊ばせないために、割引制度を導入して予約で埋めることを検討している。極端な話、7割引などで提供することも検討しているが、どのように思うか、というものです。

 宿泊施設の中には、金曜土曜は高い料金設定にしているところが多いわけですが、このように繁閑の差に応じた価格設定は、様々な業種で見られます。このような需要志向的価格設定は、理容店に有効なのでしょうか。

顧客ターゲットは明確になっているか

 自店が1,000円カットのような安値志向の顧客をターゲットとしているのか、少し高級でもしっかりした技術を求める顧客をターゲットとしているのか、によって判断が分かれてくると思います。

 冒頭の経営者が検討しているように、7割引にするということは、仮に通常料金が3,500円だとしたら1,050円で提供するということです。この価格に誘われ、多くの顧客が押し寄せたとします。1,000円カットを利用していた顧客も流れてくるかもしれません。そのようなときに、価格以上の価値がある施術を提供出来なければ、いったんは集客できても再来店は見込めないでしょう。

 ビジネスホテルは部屋を提供しているのに対して、理容店は技術を提供しています。技術は、人が提供する以上、自身の技術を安く多くの顧客に提供しようとすると、品質は落ちる可能性が高い、ということです。

 これに対して、低価格に走らず、施術の付加価値を高めることで予約を満杯にして、繁盛させている理容店もあります。

高い付加価値を提供している理容店

 上述とは別の理容店は、施術中の顧客との会話から、顧客の生活全般の困りごとを把握し、自店の他の顧客とのマッチングを積極的に行い、顧客から支持を得ています。

 例えば、自宅の畳が古くなってきたという困りごとを把握すると、自店に畳を手掛ける顧客がいないか探索し、紹介をし、商談が成立すると手数料をいただいています。

 また、商品の販売が不振という困りごとを把握すると、その商品を必要としている方を自店の顧客から探索し、上記同様に紹介をし、商談が成立すると手数料をいただいています。

 このサービスが顧客から好評で、この理容店は予約で埋まるようになっています。1,000円カットではない理容店の強みの一つに、顧客との会話に基づく関係性が挙げられます。予約でいっぱいの儲かる理容店が実施している成功のカギとは自店の強みを活かした、高い付加価値を提供することである、と言えるのではないでしょうか。

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