ロードサイド店舗が応募者に不採用の面接結果を連絡するべき理由

人材確保

ある歯科医院からの間違いFAX

 昨年末に弊社へある歯科医院から大学病院宛のFAXが届きました。その内容は、自院の患者さんを大学病院へ紹介したいというものであり、患者名から生年月日、症状などかなり詳しい個人情報が掲載されていました。
 送り先を間違えたものと判断し、送り元である歯科医院へ電話をしたところ、年末の休みに入っており、電話には誰も出ません。そこで、送り先を間違えていることを記載し、FAXを送り返しました。

 仮に先方が、FAXの送り先を間違えたことに気付かなければ、その歯科医院から大学病院への紹介は円滑に行かなかったのではないでしょうか。また、弊社に悪意があり、入手した患者の個人情報を悪用していたらどうなっていたのでしょうか。弊社から歯科医院へ送ったFAXには、そのようなことはしない、という意思の表出も込めています。

 ですが、それから半月以上が経過した本日現在、その歯科医院からは何の連絡もありません。この場合、「お礼を言いなさい」とその歯科医院に連絡するでしょうか。一般的にはそのようなことはせず、「所詮、その程度の歯科医院」だと割り切られるでしょう。治療品質云々の前に、その歯科医院を経営する医師の人柄にジャッジが下されてしまいます。

面接の結果連絡

 あるガソリンスタンドでは、アルバイトの応募者と面接した結果について、採用者には連絡しますが、不採用者には連絡をしていませんでした。面接時に「不採用の場合連絡が行かない場合もある」と告げてはいましたが「○日までに連絡が無かったら不採用と判断して下さい」という期限は告げていませんでした。

 ガソリンスタンド含め、多くのロードサイド店舗はアルバイトスタッフの力を借りて運営しているはずです。そのアルバイトスタッフは、地域住民である場合が多いでしょう。つまりアルバイトに応募してくる彼ら彼女らは、商圏人口の一部をなす顧客もしくは顧客予備軍であるわけです。

 その顧客もしくは顧客予備軍に対して、不採用という面接結果を通知しないことは、どう受け取られるのでしょうか。アルバイト先を決めて稼ぎたいにも関わらず、面接した先から連絡が来ないということは、他のアルバイト先を探す行動をいつ起こすべきか、判断に迷います。

 これは、面接を受けたロードサイド店舗に悪い印象は抱いても、良い印象は抱かないでしょう。つまり前述の歯科医院同様「所詮、その程度の店舗」だと割り切られるでしょう。

応募者に礼を尽くす

 ロードサイド店舗とアルバイトの応募者は、面接時点では、まだ雇用関係にありません。労働力減少のさなか、「雇ってやる」という態度では、人材確保はおぼつかないばかりか、顧客や顧客予備軍を失うことになります。

 面接に来ていただいたという感謝の気持ちがあれば、採用者は勿論、不採用者に対してもお礼の意味も込めて、面接後の丁寧な連絡はするべきでしょう。ロードサイド店舗が応募者に不採用の面接結果を連絡するべき理由は、人材を大切にする店舗として地域での存在感を高めていくため、と考えますがいかがでしょうか。

人材採用に関する参考コラム

 ■人材を採用するために行う面接で実施するべき質問の具体例
 ■応募者と面接する際の質問事項
 ■人材不足の解消策

メルマガ会員様募集中

 メルマガ会員様には、リアル店舗の現場経験20年以上、コンサルティング歴10年以上【通算30年以上のノウハウ】を凝縮した【未公開のコラム】や、当サイトに掲載したコラムの【解説動画URL】を優先的に配信しています。
登録はこちらから
↓↓↓

ロードサイド経営研究所メールマガジン登録フォーム(無料)

電子書籍のご案内

 1年で70人のアルバイトに辞められたガソリンスタンド店長が人材に全く困らなくなった理由:育成編~人材が育つ職場と人材に見放される職場の境界線~
2020年3月15日発行 定価1,055円

タイトルとURLをコピーしました