持続化補助金で集客力向上に挑んだエステサロンの事例④

小規模事業者持続化補助金

 エステサロンを営む同店は創業後、有料の宣伝広告にはさほど力を入れずとも何とか事業が継続でき、17年が経過していました。しかし、最近平日日中の来店客数が非常に少なくなってきたことに危機感を抱いておりました。

 そこで、スマートフォンに対応したホームページの立上げとweb広告を実施することとし、その費用の一部を小規模事業者持続化補助金で調達することを考えました。

 この際に、弊社は同店が予め作成した計画書をブラッシュアップする形でご支援しましたが、採択の可能性を高めるためにどのような観点からこれを行ったのかをご紹介します。

 今回のコラムでは、下図の提出書類一覧表の赤枠部分、「様式2-1経営計画書兼補助事業計画書①」<経営計画>「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」を見ていきます。

1.「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」記載の仕方

 同店が事前に記載されてきた「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」は概ね以下の内容となっていました。

①エステサロンの中には料金が不明瞭な店も多く存在するが、当店は創業時から料金が明確で、入会金や化粧品キープなどの料金も発生しない料金システムをとっている。

②女性専用サロンでアットホームな雰囲気である。スタッフは常時笑顔で接客しており、エステ技術に関しては熟練のハンドマッサージが、お客様から「ゴッドハンド」「魔法の手」と喜んでいただける。

③市内には、医師・看護師・薬剤師・診療技術者・事務関係者など約640名の職員数が在籍している大学病院があり、特に夜勤後の平日来店が期待できる。

 上記をどのようにブラッシュアップしていったかを以下で見ていきます。

(1) 内容を切り分ける

 当欄は「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」ですので、読みやすくまとめるために【自社の強み】【自社の提供する商品・サービスの強み】と見出しを設けていただきました。その上でそれぞれの強みを洗い出していきます。

(2) 【自社の強み】を洗い出す

 「強み」を弊社では「顧客に価値を提供でき、競合より優れている経営資源」と定義しており、この経営資源は人・物・金・情報から構成されます。

 これを踏まえると、同店が予め記載されてきた上記①は料金システムという「情報的資源」の強み、②は高度な技術を持った女性スタッフという「人的資源」の強みとなりますが、この他にもっと強みがないか、人・物・金・情報の観点から強みを洗い出していただきました。

(3) 【自社が提供する商品・サービスの強み】を洗い出す

 同店は「1.企業概要」に、売上と利益総額の大きい商品・サービスとして、ブライダルエステ、フェイシャルエステ、化粧品を挙げておられましたが、それらが競合他社と比べてどのような点が優れているのかを記載していただきました。

 競合が提供している商品・サービスの内容が詳しく分からない場合は、ホームページなどからうかがえる内容をもとに、同店のそれと比較して強みを洗い出しました。

(4) 書くべき内容を書く

 繰り返しになりますが「強み」は「顧客に価値を提供でき、競合より優れている経営資源」です。これを踏まえると、前述の「③市内には、医師・看護師・薬剤師・診療技術者・事務関係者など約640名の職員数が在籍している大学病院があり、特に夜勤後の平日来店が期待できる。」は、その病院職員が通える範囲に立地する競合他社にとっても同様のことが言え、同店の「強み」とは言えないことになります。

 ですが、このような好ましい外部環境は是非活かすべきですから、前回のコラムで見た「2.顧客ニーズと市場の動向」の【市場の動向】として述べていただきました。

 このようにして、同店が書かれてきた「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」をブラッシュアップしていきましたが、次回のコラムでは「4.経営方針・目標と今後のプラン」を見ていきます。

 当シリーズのバックナンバーです。

 持続化補助金で集客力向上に挑んだエステサロンの事例③

 持続化補助金で集客力向上に挑んだエステサロンの事例②

 持続化補助金で集客力向上に挑んだエステサロンの事例①

2.小規模事業者持続化補助金の申請書類作成をサポートします

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