油外販売で儲かるガソリンスタンドになり生き残るweb戦略とは

戦略の考え方

1.生き残るweb戦略とは

(1)ターゲットを明確にする

 唐突ですが、私がこのコラムを書く際に、強烈に意識していることは「誰に向けて書いているのか」という点です。私は経営コンサルタントですから「経営者向けに書く」というのは「あり」だとは思いますが、これではターゲットが広すぎる印象を持っています。

 よって、私の専門領域であるロードサイド店舗の経営層向けに書いているわけですが、ロードサイド店舗といっても様々な店舗があります。このコラムで過去に取り上げた業種としては、私の出身業界であるガソリンスタンドの他に、ざっと、鮮魚店、婦人服店、電気店、美容室、理容院、整体院、飲食店、洋菓子店、スポーツ用品店などが挙げられます。

 ロードサイド店舗と一括りにしてしまうと、対象がぼやけ、インターネットで検索をした際に検索結果として表示されたとしても「あ、読んでみよう」と思ってもらいにくくなります。そこで、なるべくターゲットがわかるようにして「あ、このタイトルは自分に向けて書いている」と思ってもらわなければ、クリックしていただけません。そこで、ターゲットを意識したコラムのタイトルを考えます。

 ガソリンスタンドも同様で、webを活用して生き残りを図るのであれば、まずターゲットを明確にする必要があります。

(2)油外商品の選択と集中をする

 ガソリンや軽油といった燃料油以外の商品、例えば洗車やオイルなどを油外商品と呼びますが、あれもこれも売ろうとすると結局どれも売れなくなります。そこで油外商品の選択と集中が必要になってきます。

 平成28年5月に経済産業省資源エネルギー庁が発行した「SS経営に関する優秀事例100選」で紹介されている栃木県の株式会社カネジンが運営する足利大前SSは、磨きやコーティングといった高額洗車に特化しています。

 この選択と集中のきっかけは、新規事業として中古車の販売を検討した際に、付加価値を高めた中古車でなければ売れないという問題意識から生まれたものです。そしてターゲットは「車を徹底的にきれいにしたい人」であり、磨きやコーティングといった高額洗車に特化したホームページを展開し、集客数の6割をwebから誘導しています。

(3)経営者の本気度を現場に伝える

 高額洗車に限らず、何か新しい事業を展開するにあたり、往々にして経営陣が店長会議で説明をするのみで、現場は新規事業に関して何も行動を起こさず、実績は変わらない、というケースが多い中、同社ではスタッフを高額洗車の研修に出し、店内に専用ブースを設置しました。これにより、経営者の本気度が現場に伝わり、高額洗車の品質や納期の安定化に繋がりました。

 そして、集客ツールを店頭告知からネットに転換しました。当然、ホームページも高額洗車に特化しています。このホームページは月間で1,000PV(ページビュー)、ブログは更新した日には300PVとなります。
 株式会社カネジンホームページ

 結果として、洗車収益は10年前の300%、店舗全体の収益は25%アップとなりました。今回のコラムでは、油外販売で儲かるガソリンスタンドになり生き残るweb戦略として(1)ターゲットを明確にする、(2)油外商品の選択と集中をする、(3)経営者の本気度を現場に伝える、を述べました。

 今やガソリンスタンドは、前面道路を通行する車両のドロップインを狙うだけでは集客は見込みにくく、webを活用して店舗の特徴を訴求した集客が必要と言えるでしょう。

2.洗車に関する参考コラム

 ■ガソリンスタンドが洗車を無料で提供するべきではない理由
 ■油外商品の洗車に注力して人気のガソリンスタンドになるコツとは
 ■ガソリンスタンドが洗車でトラブルを防ぎ売上を向上させるコツ

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