油外販売で儲かるガソリンスタンドになり生き残るweb戦略とは

戦略の考え方

ターゲットが明確になっているか

 唐突ですが、私がこのコラムを書く際に、強烈に意識していることは「誰に向けて書いているのか」という点です。私は経営コンサルタントですから「経営者向けに書く」というのは「あり」だとは思いますが、これでは、ターゲットが広すぎる印象を持っています。

 よって、私の専門領域であるロードサイド店舗の経営層向けに書いているわけですが、ロードサイド店舗といっても様々な店舗があります。このコラムで過去に取り上げた業種としては、私の出身業界であるガソリンスタンドの他に、ざっと、鮮魚店、婦人服店、電気店、美容室、理容院、整体院、飲食店、洋菓子店、スポーツ用品店などが挙げられます。

 ロードサイド店舗と一括りにしてしまうと、対象がぼやけ、インターネットで検索をした際に検索結果として表示されたとしても「あ、読んでみよう」と思ってもらいにくくなります。そこで、なるべくターゲットがわかるようにして「あ、このタイトルは自分に向けて書いている」と思ってもらわなければ、クリックしていただけません。そこで、ターゲットを意識したコラムのタイトルを考えます。

 余談ですが、このコラムのタイトルにはグーグルの検索に引っ掛かりやすいキーワードを何個か盛り込むので、一定の長さが必要なのですが、あまり長すぎると検索時にタイトルが全て表示されないので、25~30文字の間に収めるようしています。

ガソリンスタンドのターゲット

 平成28年5月に経済産業省資源エネルギー庁が発行した「SS経営に関する優秀事例100選」で紹介されている栃木県の株式会社カネジンが運営する足利大前SSは、集客数の6割をwebから誘導しています。

 そのターゲットは「車を徹底的にきれいにしたい人」であり、磨きやコーティングといった高額洗車に特化したホームページを展開しています。
 ガソリンスタンドの油外商品は多岐にわたりますが、同社は高額洗車を選択し、高額洗車に集中して事業展開を行っています。

 この選択と集中のきっかけは、新規事業として中古車の販売を検討した際に、付加価値を高めた中古車でなければ売れないという問題意識から生まれたものです。

徹底的な取組みの結果

 高額洗車に限らず、何か新しい事業を展開するにあたり、往々にして経営陣が店長会議で説明をするのみで、現場は新規事業に関して何もせずに実績は変わらず、というケースが多い中、同社では、スタッフを研修に出し、店内に専用ブースを設置しました。これにより、経営者の本気度が現場に伝わり、高額洗車の品質や納期の安定化に繋がりました。

 そして、集客ツールを店頭からネットに転換しました。当然、ホームページも高額洗車に特化しています。このホームページは月間で1,000PV(ページビュー)、リンクが貼られているブログは更新した日には300PVとなります。
 株式会社カネジンホームページ

 結果として、洗車収益は10年前の300%、店舗全体の収益は25%アップとなりました。

 今やガソリンスタンドは前面道路を通行する車両のドロップインを狙うだけでは、集客は見込みにくく、webを活用して店舗の特徴を訴求した集客が必要でしょう。そして、油外販売で儲かるガソリンスタンドになり生き残るweb戦略とは、選択と集中により、ターゲットを明確にすることである、と言えるでしょう。

洗車に関する参考コラム

 ■ガソリンスタンドが洗車を無料で提供するべきではない理由
 ■油外商品の洗車に注力して人気のガソリンスタンドになるコツとは
 ■ガソリンスタンドが洗車でトラブルを防ぎ売上を向上させるコツ

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