持続化補助金【低感染リスク型】の採択によるECサイト強化事例④

小規模事業者持続化補助金

 同店は、婦人服を主力とした雑貨店です。店内には、衣料品の他に食品、文具、寝具などが所狭しと並んでいますが、新型コロナウイルス感染症の影響により、外出を自粛する方が増加し、来店客が減少したことから、売上が厳しい状況になってしまいました。

 そこで、試験的に立ち上げていたネット通販サイトの利用を促進させるべく、電子看板、チラシ、ダイレクトメールなどを用いて、このサイトを告知していくことにしました。

 そして、それにかかる費用の一部を小規模事業者持続化補助金【低感染リスク型ビジネス枠】で調達することとし、応募した結果、採択されました。当コラムでは、同店が応募時に作成した計画書の内容から、採択されたポイントを検証していきます。

 下図は、当補助金に応募する際に提出する【様式1】経営計画および補助事業計画の構成ですが、今回のコラムでは<補助事業計画>「2.補助事業の内容」から採択のポイントを見ていきます。なお、当コラムの内容は2021年12月6日時点の情報に基づいています。

1.持続化補助金【低感染リスク型】の採択ポイント(補助事業の内容編)

(1)ビジュアルに訴求する

 冒頭に述べたように、同店は試験的に運用している通販サイトを多くの方に知ってもらうために、当補助金を用いて告知活動を行おうとしていました。そこで、補助事業の内容を説明する当欄には、通販サイトのトップページの画像とURLを盛り込みました。

 これにより、通販サイトをビジュアルに訴求することになり、リアリティの向上が期待できます。また、記載のURLから読み手が同社の通販サイトを閲覧するという期待を持つことも可能です(過度な期待は禁物です)。

(2)補助事業を切り分けて記載する

 同店は、電子看板、チラシ、ダイレクトメールの他にもいくつかの方策をとる予定であり、それらに対して当補助金を使いたいと考えていました。このような複数の補助事業を説明する場合に、その内容をまとめて述べようとすると冗長になってしまい、読み手に内容が伝わりにくくなるリスクが高まります。

 よって補助事業を切り分けて、電子看板なら電子看板の説明、チラシならチラシの説明といった形で、各補助事業の内容を個別に述べたことが採択を引き寄せたポイントのひとつと考えられます。

(3)各補助事業の必要理由を記載する

 同店は、各補助事業の内容を説明する際に、なぜその補助事業を行うべきなのか、それぞれの補助事業の必要理由を記載していました。

 例えば、子どもにお小遣いをせびられた親は、一般的にはなぜそのお小遣いが必要なのか、子どもに尋ねるものです。補助金も同様で、同店は読み手になぜその補助事業が必要なのかを訴求するべく、必要理由を明確に記載したことが採択を引き寄せたポイントのひとつと考えられます。

 今回のコラムでは、小規模事業者持続化補助金【低感染リスク型ビジネス枠】の計画書内<補助事業計画>「2.補助事業の内容」から、採択されたポイントとして、(1)ビジュアルに訴求する、(2)補助事業を切り分けて記載する、(3)補助事業の必要理由を記載する、を挙げました。

 次回のコラムでは引き続き<補助事業計画>「3.補助事業の効果」から採択のポイントについて見ていきます。

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