小規模事業者持続化補助金に採択された飲食店の計画書作成事例⑦

小規模事業者持続化補助金

 その飲食店は、昼はうどん店として、夜は居酒屋として営業をしていましたが、新型コロナウイルスの影響により、店内で飲食する顧客同士の距離を広くとりつつ、客数を確保するための店舗改装と、新規顧客を呼び込むための広告宣伝を行うことにしました。

 その費用を小規模事業者持続化補助金で調達することとしましたが、どのようにして採択レベルの計画書を作成したか、そのプロセスをご紹介していきます。今回のコラムでは、下図の提出書類一覧表の赤枠部分「様式2-1経営計画書兼補助事業計画書①」<補助事業計画>Ⅰ.補助事業計画の内容「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」を見ていきます。

 なお、当コラムでは<補助事業計画>のうち「1.補助事業で行う事業名」は公序良俗に反しない限り、30文字以内にまとめるだけで済むという認識であること、「3.業務効率化(生産性向上)の取組内容」は任意記入であることから解説を割愛しています。

1.「販路開拓等(生産性向上)の取組内容」記入の仕方

(1)「補助事業」を定義する

 前回まで見てきた内容は<経営計画>であるのに対して、今回から見ていく内容は<補助事業計画>です。この補助事業とは何なのかを定義し、強く意識していかないと話があちこちに飛んでしまい、読み手の理解が深まりません。

 弊社では、補助事業を「補助金を使って行う事業」と定義しており、同店にはその定義に基づく事業の説明を当欄に記載していただきました。今回の同店における補助事業とは、①店内改装、②チラシの作成と新聞折込、③店内POPの作成・掲示、です。

(2)具体的に書く

 日本商工会議所、全国商工会連合会が発行している応募のルールブックである「公募要領」には、「審査の観点」がありますが、加点審査項目には下図の赤枠部分にあるように「補助事業計画は具体的で」という記載があります。

 そこで、同店は、①店内改装、②チラシの作成と新聞折込、③店内POPの作成・掲示、をそれぞれ具体的に記載する必要があります。これを踏まえ、各事業について以下の項目を設け、それぞれを明確に記載していただきました。

  • いつ実施するのか(When)
  • どこで実施するのか(Where)
  • だれが実施するのか(Who)
  • なにを実施するのか(What)
  • なぜ実施するのか(Why)
  • どのように実施するのか(How)

(3)「創意工夫の特徴」を書く

 前述の「審査の観点」における「加点項目」で注目したい点の2つ目は、下図の赤枠部分「創意工夫の特徴があるか」という点です。

 これを踏まえ、同店の補助事業それぞれについて、以下の内容を創意工夫の特徴として記載しました。

  • ①店内改装:喫煙所や物置として使用していたスペース内の灰皿は店外に移動、荷物は店舗の2階に置くことで、このスペースを飲食用に改装する点。
  • ②チラシの作成と新聞折込:暑い時期ならではの清涼感をアピールするために、常連客が冷たいうどんをすすっている写真を盛り込む点。
  • ③店内POPの作成・掲示:もともと魚の行商をしていた当店代表の優れた目利きをもとに、厳選された仕入先から調達した刺身を提供していることをお知らせする点。

(4)ビジュアルに訴求する

 ①の店内改装に関しては、店舗の見取り図を作成し、どの部分を改装するのか分かるようにしていただきました。また、③の店内POPの作成・掲示に関しては、店内の写真を盛り込み、店内のどこにPOPを掲示するのかを示していただきました。

 このようにして「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」を記載しましたが、これ以前の項目の書き方に関しては、以下のリンクを参考にして下さい。なお、次回は「4.補助事業の効果」を見ていきます。

小規模事業者持続化補助金に採択された飲食店の計画書作成事例⑥

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小規模事業者持続化補助金に採択された飲食店の計画書作成事例①

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