スタッフの定着率が低いガソリンスタンド店長3つの特徴

経営の姿勢

 人材不足で大変な中、気温35度を超える日が続き、ガソリンスタンドで働くスタッフにとっては相当厳しい時期となっています。汗まみれになって働くので、体内の水分が汗として出てしまい、出社前にトイレに行ったら、帰宅時まで一度もトイレに行く必要がない日も出てきます。

 それくらい過酷な状況で働いているわけですから、体内に水分は溜まらずとも、疲労は溜まっているはずです。しかし、休みたくても人手不足で休めない。いっそのこと辞めてしまえば楽になるのですが、残されたスタッフを考えると辞めることも躊躇してしまう。

 そんな中、あるスイッチが入るとスタッフはあっさり辞めてしまいます。そして、往々にしてそのスイッチを入れるのは現場を預かる店長だったりします。今回のコラムでは、そのような退職スイッチを入れやすい店長の特徴を見ていきます。

1.スタッフの定着率が低い店長の特徴

(1)感情的になりやすい

 店長は忙しく、あれもこれもやらなければなりません。そんな中、スタッフがミスをしたことで、あれもこれもの店長が行わなければならない仕事が増えたために、キレてしまう店長の下からはスタッフが離れていく傾向が強いです。

 ビジネスは人が絡みますからミスなどの突発的な出来事が発生します。ですが、それが発生した原因は致し方のないものだったのかもしれません。にも関わらず、その際の対応がスタッフを頭ごなしに怒鳴りつけるものであったり、ふてくされたものであったりすると、スタッフは弁明の余地がありません。

 そのようなムッとしてキレてしまう店長の態度は、スタッフの退職スイッチを入れてしまい、見切りをつけられてしまいます。ムッとした時は、自身の器を広げるチャンスです。なぜなら、自身の「べき論」にその出来事が刺さったからムッとしたのであり、捨てたほうがよい「べき論」に気付くチャンスだからです。

 よって、本社スタッフは、店長と定期的に面談をしてムッとした時のことをヒアリングし、傷付く必要はないことを理解していただくことが定着率向上に繋がります。なお、これに備えてアンガーマネジメントを知っておくとより効果的でしょう。
 【参考コラム】
 横柄な態度の顧客にカチンと来た時に考えたいこと
 給料を上げずに店舗スタッフの離職率を下げるマネジメントとは

(2)ビジョンがない

 将来を悲観した場合に、人はネガティブな行動をとりがちになります。魅力的な将来を描くことができない、もしくは達成したい将来の目標がない場合も同様でしょう。

 店長がビジョンを持ち、活き活きと働く姿はスタッフにも活力を与えます。反面、本部からのノルマに追われるだけの毎日では、仕事にやらされ感が漂い、職場の空気が淀んできます。ビジョンのない店長は、その存在だけでスタッフの退職スイッチがいつでも入ってしまいます。

 持つべきビジョンは、壮大なものである必要などなく、身近な一歩、例えば「連休をとって家族と1泊で温泉旅行に行く」「1年後にはスタッフ数を○人にする」「新年会でどんちゃん騒ぎをする」などでも構いません。

 ポイントは、店長自身が打ち立てたビジョンである、ということです。よって、本社スタッフは店長のビジョン構築のご支援をすることにより、スタッフの定着率が向上する可能性が高まります。
 【参考コラム】
 ガソリンスタンドにおけるノルマと目標3つの違い

(3)右腕を大事にしない

 たとえ雇われの身であったとしても、現場のナンバー1である責任者は店長です。その店長を補佐するのが副店長などの右腕と呼ばれるナンバー2です。

 しかし、ナンバー2は、店長よりも力量がなく、店長の後輩であるケースも多いことから、店長が軽くあしらう場合があります。これを現場の最先端で働くスタッフは見ています。スタッフは立場的に店長よりもナンバー2に近いですから、ナンバー2に肩入れします。

 よって、店長はナンバー2、つまり右腕を大事にしないとスタッフの信頼を失うことになります。ましてや、スタッフに向けてナンバー2の悪口を言うのは言語道断です。

 店長自身に一番近い位置にいる右腕を大事に出来ないということは、もっと遠い位置にいるスタッフも大事に出来ないことが予想され、スタッフの退職スイッチが入りやすくなります。

 よって、本社スタッフは、店長との定期的なご面談の中で、右腕に関する不満や悩みを引き出し、傾聴することが必要です。人は解決できなくても吐き出すだけで楽になることが多いためです。
 【参考コラム】
 平日の客数を伸ばしたい飲食店が行うべき3つの対応
 売上が厳しい店舗の店長はなぜ部下の話を傾聴できないのか

 本日のコラムでは、スタッフの定着率が低いガソリンスタンド店長3つの特徴として、(1)感情的になりやすい、(2)ビジョンがない、(3)右腕を大事にしない、を挙げました。店長であれば店長自身、本社スタッフであれば傘下の店長がこれに当てはまっていないか、当てはまっている場合は、コラム内に示した方策で対処をすることで、人材の定着率が向上する可能性が高まります。

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