ガソリンスタンドが年末に向け人材を確保する3つのステップ

人材確保

 11月になり、年末商戦を意識せざるを得ない時期に入りました。来月の終盤ともなると、法人顧客の御用納めに伴う営業車のオイル交換、洗車ラッシュ。そして、年末に向けて徐々に一般ユーザーの洗車が増加してきます。そして、大晦日には洗っても洗っても、洗車の受注が絶えません。

 この、1年の汚れを落として新年を迎えたいという心理は相当根強いものがある印象ですが、この年末商戦を無事に終えるためには、やはり人材の確保が必要なわけです。そして現在、人材不足であっても、今からでもまだ大晦日に向けた人材の確保は間に合うはずです。

 そもそもなぜ人材不足になったのかというと、既存スタッフが退職したからであり、まずは、既存スタッフの流出を防止することが優先されますが、今回のコラムでは、流出防止策は講じられていることを前提に、ガソリンスタンドが年末に向けて新規の人材を確保するためのステップを見ていきます。なお、流出防止策については、以下のコラムを参考にしてください。
 既存スタッフが働き続けたくなる3つの方策

ガソリンスタンドが年末に向け人材を確保するステップ1:応募者を増やす

 まずは、多くの応募者を確保するべく、募集をする必要があります。募集の媒体としては、ネット媒体、紙媒体、店頭告知が挙げられます。そのうち、店頭告知はネット媒体や紙媒体を見て下見にきた方に、確かに募集していることを伝えて安心感を与える役割があることを意識しておく必要があります。

 また、告知内容が目を引くものでなければ、ネットやチラシに掲載しても見ることすらしてもらえないので、ビジュアルに訴えたり、強いキャッチコピーを作ったりする必要があります。以下のコラムを参考にしてください。
 募集しても応募がない。自店の人材確保ができない3つの理由
 応募者が集まる求人メッセージを作る6つのステップ

 また、応募の連絡があった際や、面接の日程が決まっても安心しないで、面接のすっぽかしを防ぐ必要があります。こちらについては、以下のコラムを参考にしてください。
 アルバイト応募者の面接すっぽかしを防ぐ5つの対策

ガソリンスタンドが年末に向け人材を確保するステップ2:辞めにくい人材を見極める

 辞めやすい人材を雇ってしまうと、一生懸命教えてもすぐに来なくなってしまい、教育に要した負荷だけが残ります。これは教える側にとって一種の拷問です。穴を掘らせ、掘った穴に土を入れて埋め戻す。埋め戻したらそこに穴を掘る。掘った穴に土を入れて埋め戻す。これを延々と繰り返すようなものです。無益で希望のない労働は拷問と言っても良いでしょう。

 そこで、面接で辞めにくい人材を見極める必要があります。そのポイントは5つの軸が自店と応募者で同じ方向に振れているかを見極めることです。以下のコラムを参考にしてください。
 人材不足の中で生き残るガソリンスタンドが雇うべき人材とは
 人材を採用するために行う面接で実施するべき質問の具体例

ガソリンスタンドが年末に向け人材を確保するステップ3:初期フォローを実施する

 バスタブ曲線という言葉があります。これは、機械や装置の故障率を示したもので、縦軸に故障率、横軸に時間軸をとったグラフの形が、バスタブの形になり、機械や装置は導入初期と相応の年数が経ったときに故障しやすいということを意味しています。

 私の肌感覚ですが、バスタブ曲線と同様に、人材は入社して間もない時期と相応に長い時期を経験した際に高い退職率を示しているはずです。そこでまずは、初期退職を防ぐ必要があります。そのための方策は以下のコラムを参考にしてください。
 また辞められた…。アルバイトの早期離職を防ぐ3つの対策

 今回のコラムでは、ガソリンスタンドが年末に向け人材を確保するステップとして、1.応募者を増やす、2.辞めにくい人材を見極める、3.初期フォローを実施する、を挙げました。

 大晦日まで2カ月を切りましたが、まだ間に合うはずです。にっちもさっちもいかなくなる前に早めに人材確保のアクションを起こしましょう。

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